この記事では,拙記事 微分幾何学における流れの具体例 を書いた時点では不明だった 積分曲線を求める方法を書きます.
から
を求めたい訳です. 結論から言うと,地道に連立微分方程式を解くことで解は得られます. どの本にも載っていない気がしたのですが,ふたを開けてみればそういうことでした.
早速やってみましょう.
積分曲線 を次の様に置きます.
そして,この初期条件は
となります.
すると,ベクトル場を計算すると, に
を作用させればよく,
です.積分曲線とは,
を満たす曲線の事なので, を計算すると,
式 の両辺を比較すると,
まず, の
成分から求めましょう.上段の事です.
まず,二番目の式から,
一番目から,
最後に,
次に下段です.
同様に解くと,
よって,素材が揃ったので を求めると,
となり,無事求められました. 今日はここまで.お疲れさまでした!