この記事では, を実数とした時, とした時の を考えます.工学的な記述であって,あまり数学的厳密性はありません.
上に述べたとおりの条件で,積分を行います. より,
ここで,実部は と の値に関わらず,
です. は引数に実数を取り普通の実関数の と同じ値を返します. これを「対数の主値」と言います.一方, の虚部 は,
となります.
これは,原点から見て が まで動くとき, は を動きます. 積分路が原点を囲わない為, のリーマン面の分枝を跨がない為です.
よって,
となります.
この時は,注意が必要です. なぜならば, がゼロになる が二つあるからです.これに対応する を とします.ここで小さな正の実数 を用意します. を除いて とすればよいようです.この時, と動きますから,その後で とすればよく,
となります.
この場合は,
となります.ここで の時, となるので,
となります.
の時,
となります.
今日はここまで,お疲れさまでした.