こんにちは,クロメルです. S1Sz0の状態に関する考察 に続き, 今度は位置演算子 と運動量演算子 の固有状態の変換を書きます.
これからしたいことは,位置演算子 の固有関数 を 運動量演算子 の固有関数 で表す [*] ことです.
[*] | : ディラックの書き方に習い,プライム は,特定の実数を表すことにします. の演算子は,ハット をつけて表します. |
位置演算子 の固有関数は,
を満たし, 表示をすると,
となります.
また,運動量演算子 の固有関数は,
を満たし, 表示をすると,
また,恒等演算子,
を使います.
ここまでに挙げた基本的な事項は,参考文献に挙げた「量子力学」ディラック著などを参照してください.
さて,いよいよ展開してみましょう.
これは,位置 に局在する粒子は, 運動量 が定まらないと言うハイゼンベルクの不確定性原理 を表しています. 実空間と運動量空間は,フーリエ変換で結ばれています.
今日はここまで.