断面二次モーメントの公式
があるが,40年前と変わらぬ一覧表であって,パソコンが使える時代に合ってない. 私が一言文句を言いますので,まあ,聴いて下さい.
私は,底辺が幅b,これに垂直な左辺が高さh1,右辺が高さh2,の台形の公式が有用と考える.
この台形の断面積=b(h1+h2)/2・・・? であるが,式?の応用例として,任意の三角形の断面積は, その三辺について,幅bの正負を考慮して,式?を3回用いれば容易に求まる. 多くの辺を持つ任意形状の断面積の計算は,式?を辺の数の回数だけ使えば求まる.
この台形の底辺b周りの断面二次モーメント=b(h1+h2)(h1^2+h2^2)/12・・・?
外形の節点座標(x,y)を一筆書きの順序で入力することにより形状を定義し, 式?を辺の数の回数だけ使えば任意形状の断面二次モーメントを計算できる.
断面二次モーメントの公式で,式?を紹介しない十年一日の如き進歩の無さに, パソコンが使える時代に遅れていると,教諭や教授の怠慢だと,私は憤慨する.
このホームページの,色々な物体の慣性モーメント1
にも,底辺が幅b,これに垂直な左辺が高さh1,右辺が高さh2,の台形の薄板 の公式があると良い.
トンガリさん,「色々な物体の慣性モーメント1」を書いた者です.改訂を考えます.アイデア,どうもありがとうございました.
以下を補足します.
底辺が幅b,これに垂直な左辺が高さh1,右辺が高さh2,の台形で, この台形の底辺b周りの断面一次モーメント=b(h1^2+h1*h2+h2^2)/6・・・? 任意形状の二次元図形の外形一周分の?の和を断面積で割れば,底辺bからの図心(重心) が求まる.
底辺が幅b,これに垂直な左辺が高さh1,右辺が高さh2,の台形の断面相乗モーメント の式を自分で導いて,それが正しいかの検証に手間取った.やっと出来たので報告する.
式が複雑になってきたので,一貫性に少し欠けるが,上記の台形の表現形式を変更する.
X-Y座標で節点(X1,Y1)と節点(X2,Y2)と点(X2,0)と点(X1,0)の順に点間を直線で結んで出来る台形の X=0,Y=0軸基準の断面相乗モーメントIxyの式は,以前の幅bに相当する △X=X1-X2,△Y=Y2-Y1 を準備し,Ixy =(X1+X2)*Y1^2*△X/4 +(X1+2*X2)*(Y2+2*Y1)*△X*△Y/18 −△X^2*△Y^2/72・・・・・・・・・・・・・・・・・・?
任意の二次元図形の反時計回りに外形一周分の節点の ?の和で,その図形のX=0,Y=0軸周りの 断面相乗モーメントの値が得られる.
この値を参考書に沿って使えば,断面の主軸方向の角度や断面主二次モーメントが求まる.
式 ?,?,?,? を使って Excel 等でプログラムした場合,検証には下記の三角形が良い.
【図形データ】 節点AX1=60[mm],Y1=10[mm] 節点BX2=20[mm],Y2=40[mm] 節点CX3=20[mm],Y3=10[mm] 節点Aに戻る正三角形ABCの場合.
【正しい計算結果】(以下変数名を,図心に関してはg,主軸に関してはmで表記する.) 面積 A = 600[mm^2] 図心(重心) Yg = 20[mm] 図心(重心) Xg = 33.33[mm] Y=0 軸周りの断面二次モーメント Ix = 270000[mm^4] X=0 軸周りの断面二次モーメント Iy = 720000[mm^4] X=0,Y=0 軸基準の相乗モーメント Ixy = 380000[mm^4] Y=Yg 軸周りの断面二次モーメント Ixg = 30000[mm^4] X=Xg 軸周りの断面二次モーメント Iyg = 53333.33[mm^4] X=Xg,Y=Yg軸基準の相乗モーメントIxgyg =−20000[mm^4] 断面の主軸の方向 θmax =−29.87[X軸を基準とする反時計回りを正とする角度を度で表記] Imax+Imin = Ixg+Iyg = 83333.33[mm^4], Imax−Imin = 46308.15[mm^4] Imin = 18512.59[mm^4],Imax = 64820.74[mm^4]
これ等の値は,朝倉書店の機械工学必携の242頁の例1の計算結果を参考に,大幅に編集した. 【注意】ATAN(分子/分母)でmaxまたはminの方向を,ATAN2(分母,分子)で常にmaxの方向を得る.