無題

無題

U さんの書込 (2006/06/03(Sat) 15:33)

私は理系ですが,物理の知識がほとんどない大学生です.

ダイオードで起こる電位障壁についてと降伏電圧について,どういうものなのかがわかりません. 今までダイオードについて調べて分かったことは, ・ダイオードはp型半導体とn型半導体を接合してできている. ・p型半導体は4価原子のシリコンに3価原子を混ぜたもので,外部からエネルギーを加えると,そのホールが他の原子を取り込むことによって電流を流す. ・n型半導体は4価原子に5価原子を混ぜたもので,外部からエネルギーが加わると,その過剰電子が自由電子となって電流を流す. ・ダイオードを順方向につなぐと,電源の正とp型半導体のホールが反発し,その反発したホールがn型半導体の部分に入ると,電源の負とホールが引き合うので,よく電流が流れる. ・ダイオードを逆方向につなぐと,電源の負とp型半導体のホールは引き合い,電源の正とn型半導体の自由電子も引き合うため,電流が流れにくい. ・順方向の場合電位障壁は低く,逆方向の場合電位障壁が高いと言う. ・ダイオードに逆方向に電圧をかけると,急に流れ出すところがあり,それを降伏電圧と言う. の7つです. どなたか電位障壁と降伏電圧が,どういうもので,どんな原理で起こるのかを教えてください.

Re: 無題

篠原 さんのレス (2006/06/03(Sat) 16:32)

Uさん,はじめまして. 篠原です.

だいぶ良く調べられたようですね! :)

ただ,これらの議論だけでは,電位障壁,降伏電圧などを議論することが出来ません. これらの定性的なイメージは,半導体の理解を非常に助けるのですが,これらに加え,「バンド図」の概念を勉強してみてください.

残念ながら,当サイト内には,半導体に関する記事はまだ少ないです・・・. ただ,バンド図(バンド理論)の概要などはなんとなくわかって頂けるかと思います. 「固体物理学」カテゴリ内の,「半導体」サブカテゴリにある記事を読んでみてください.

また,以下のサイトが参考になるかと思います. 「降伏」が起こる原因のうちの1つ,「トンネル現象(ツェナーダイオード)」も説明されています. 一度ご覧になってみてください.