こんばんは.石井と申します.伝送線路に関する質問です.こちらの記事7205で
いろいろ皆様から教えていただき,その後も 桝岡様の伝送線路の解説記事を参考に(大変ありがたく使わせてもらっております)友人と話したり近くの図書館で調べていたのですが,疑問に思った点がありおききします.
「信号の伝播面の移動は,電線を流れる電流のエネルギーにより,電磁界が形成された領域が拡大していくもので,電磁界が移動するものではありません. 信号の伝播速度は,電磁界の伝播速度ではなく,電磁界の形成速度により決定されると言えます.」
と,書かれており,電流により伝送線路間の電磁界が形成されるという印象です.
質問? もし伝送線路が導体ではなかったらどうなるのでしょうか.導体でないので電流は流れません.そうすると伝送線路に外部から電磁波が来ても伝送線路間には電磁界は形成(移動)されないのでしょうか.つまり電磁波をガイドする導体でできていない伝送線路はないのでしょうか.電磁波をガイドしていれば必ず伝送線路に電流が流れているのでしょうか.
伝送線路は,電磁波の伝達を目的としていません. 電磁波を伝達するものには,導波管と光ファイバーが実用化されていますが,通常,伝送線路とは呼ばないと思います. 伝送線路の場合,導体により電圧電流として伝達するので,開放型も可能ですが,電磁波を伝達するには,電磁波が外部に漏れないように密閉する必要がありそうです. 導波管は金属で密閉し,光ファイバーは屈折率の違う材料を組み合わせて密閉しています.