全電荷量∫ρdxdydzがローレンツ変換に対してスカラー量であることを示したいのですが.ローレンツ変換を積分での変数変換だと考えると ヤコビアン=γ がでてきて. ∫ρ’dx'dy'dz'=γ^2∫(ρ−j・v/c^2)dxdydz (j,vはベクトルでそれぞれ電流密度,KからみたK’の速度) となったんですが. あとはj=ρvだったらOKなんですが,vは単なるK'の速度であってKの電荷が移動している速度ではないですよね??なのでj=ρvが結論できず困ってます. どうか助けて下さい.
たぶんρの変換の式が間違っているのだと思います. 普通は,∫ρdxdydzがローレンツ変換に対して不変になるようにρの変換性が決まるのだと思いますが,順序が逆になっているように思います.
粒子の電荷は定義から普変量だからρdVdxiは四元ベクトルです. ρdVdxi=ρdVdt*ji (ji=dxi/dt)より ∫ρdV=(1/c)∫j0dV=(1/c)∫jidSi (積分はx0軸に垂直な四次元超平面全体) dxiが共変ベクトルならばdSiは反変ベクトルだからjidSiはスカラーです.
返信ありがとうございます.
>yamaさん 変換の式は教科書とも一致しているので合っていると思います.
>Rさん すいません.ちょっと僕には難しいです・・・. jiとは何を表しているのでしょうか? なぜρdVdxiという量が出てくるんですか?
ρ の変換の式は間違ってはいないようですね. しかし,積分の変数変換が間違っているように思います. ローレンツ変換は(x,y,z)と(x',y',z')の間の変換ではなく,時間も含む変換です. 従って,dx'dy'dz'=[∂(x',y',z')/∂(x,y,z)]dxdydz は成り立ちません. 時間も含めて dx'dy'dz'dt'=[∂(x',y',z',t')/∂(x,y,z,t)]dxdydzdt とおく必要があります.
∂(x',y',z',t')/∂(x,y,z,t)を計算したところ1になりました. もう少し頑張っていろいろ計算してみます. どうもありがとうございました.
ローレンツ変換は4次元座標系の回転だから,そのヤコビアンが1になるのは,考えてみれば当たり前でしたね. これを利用して計算すれば確かに ρdV=ρ'dV' が導かれるようです.
かえって混乱させたようで申し訳ないです. けんさんの指摘通り,ローレンツ変換に対して不変であるのはdVではなくdVdtです.しかし,問題ではρdVのローレンツ不変性を議論しているので, ∫ρdV=(1/c)*∫ρ(dct/dt)dV この式の右辺は共変四元電流べクトルji=(cρ,ρdx/dt,ρdy/dt,ρdz/dt)のj0成分だから以前に書いた式のように変形できます.