等加速度運動の方程式について

等加速度運動の方程式について

ユウ さんの書込 (2005/10/16(Sun) 20:41)

初めまして,30にして大学受験をしようと思っているユウといいます. すっかり物理の事は忘れており,最近はじめたばかりで,以下の問題でつまづいており 教えていただけないでしょうか?

−問題 なめらかな定滑車に糸を介して質量Mの物体Aと質量mの物体Bが吊り下げられている. 最初Bは水平な底面に,Aは底面から高さhの位置にあり,そこからAは床に向かって落ち始めた. 重力加速度の大きさをgとしたとき,Aが床に落下した瞬間のBの速さはいくらか?

という問題で まず,物体Aの運動方程式を考えました.

Mg-mg &= Ma \\a &= \frac{M\mathstrut g-m\mathstrut g}{M}

加速度aを求めて,等加速度運動の方程式から,高さh落下した時の速度を求めました.

v^2-v_{0}^2 &= 2a(\mathstrut h-\mathstrut h_{0}) \\v &= \sqrt{2a\mathstrut h}

先ほど求めたaを代入しました.

v &= \sqrt{\frac{2\mathstrut g\mathstrut h(M-m)}{M}}

となるのかなと思ったのですが,解答では,力学的エネルギー保存則を用いて以下の式になっていましたが 何故このような解答になるのでしょうか?

v &= \sqrt{\frac{2\mathstrut g\mathstrut h(M-m)}{M+m}}

Re: 等加速度運動の方程式について

tomo さんのレス (2005/10/16(Sun) 23:31)

ユウさん,初めまして. tomoです.

運動方程式が違っています.それぞれの物体にかかる力は,絵に描かれたでしょうか? 物体Aには,重力と糸の張力( T )がかかっていますよね. 物体Aの運動方程式に mg という項が出てくるのはおかしいはずです.

加速度を a とすると,物体Aの運動方程式は, Ma=Mg-T ですね.物体Bの運動方程式も立てて,連立してみてください.正しい加速度が求まります.

加速度が求まったら,等加速度運動の式を用いても,エネルギー保存則を用いても, 正しい答えが得られるはずです.がんばってください :)

#物体Bについての"力のつりあいの式"から, T=mg として, #物体Aの運動方程式にこの"式"を代入されたのかもしれませんが, #この問題では物体Bも動いていますので,力はつりあっていません.

Re: 等加速度運動の方程式について

ユウ さんのレス (2005/10/16(Sun) 23:56)

初めまして,tomoさん.

回答ありがとうございます. 物体Aの方は絵を書いていたのですが,Bの方は楽をしようと書いていませんでした... あと,力はつりあっていないんですね. もう一度書いたところ

Mg-T &= Ma
T-mg &= ma

これを物体Aの方の式に代入すると

M\mathstrut g-ma-m\mathstrut g &= Ma \\a(M + m) &= M\mathstrut g-m\mathstrut g \\a &= \frac{M\mathstrut g-m\mathstrut g}{M+m}

となり

v &= \sqrt{\frac{2\mathstrut g\mathstrut h(M-m)}{M+m}}

となりました. tomoさんありがとうございました.

Re: 等加速度運動の方程式について

tomo さんのレス (2005/10/17(Mon) 00:25)

ユウさん,こんばんは.

良かったです :)

蛇足ですが,

Ma=Mg-T ma=T-mg

から a を求める際,両辺を足してしまうと,(少〜し)計算が速いです. この問題だと素直に代入法でやってもあまり差はないですけどね(笑). 運動方程式が3つや4つになると,「両辺を足す」というのが有効な場合があります.

また,得られた結果

v=\sqrt{\frac{2gh(M-m)}{M+m}}

を見て,「 Mm の差 M-m が大きいと v も大きい」とか, 「 Mm の差 M-m が小さいと v も小さい」など, 特徴的なケースについて,(自分の感覚と合っているかどうか)考えてみるのも良いです. たとえば,答えが v=\sqrt{\frac{2gh(m-M)}{M+m}} と求まった場合には, なんかおかしいぞ,どこかで間違えたかなと思えます.