ドップラー効果の問題なのですが

ドップラー効果の問題なのですが

アツシ さんの書込 (2005/09/24(Sat) 16:39)

はじめまして,アツシです.今高校生で,物理を習ってるんですが自分でも頑張ってみたんですが,どうもわからず,そんな時,この掲示板を見つけて,少し嬉しかったです.

次の問題がわかりません..

振動数が800Hzと400Hzの2種類の音波を交互に1秒間ずつ発している音源 がある.この音源が,遠方から一直線上を速さ25m/sで観測者に向かって近づいて いる.次の場合,観測者は何Hzと何Hzの音を,何秒ごとに聞くことになるか. ただし,音速を340m/sとする. (1)観測者が静止して聞くとき. (2)観測者も,同じ25m/sで音源に向かって近づきながら聞くとき.

(1)の方は,ドップラー効果で振動数が432Hzと864Hzだというのはわかりましたが, どうやって何秒ごとになるのかわかりません.. (2)の方はもうさっぱりです.

下図のように,静止している観測者の前に振動数がf0の 音源が静止しており,さらにその前方に移動できるようになっ ている壁がある.この壁が速さvで観測者に近づいてくると き,音速をVとして,つぎの問に答えよ. (1)壁による反射音の振動数はいくらに聞こえるか. (2)このとき観測されるうなりは毎秒何回か.

人音源 「移動壁」 ←v

どなたかよろしくお願いします.

Re: ドップラー効果の問題なのですが

tomo さんのレス (2005/09/24(Sat) 17:42)

アツシさん,こんにちは. tomoです.

まずは上の問題の(1)を.振動数はアツシさんの書いたもので合っています. 音が伝わる様子を,音源が静止している場合と動いている場合で比較してみましょう.

・音源が静止している場合

時刻t=0秒で音を出し始めて,t=1秒で音を止めたとすると, 音の先端は340m進んでいますよね. <pre> (観測者) ←〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜◎(音源) |←---------340m--------→| </pre>

・音源が25m/sで観測者に近づいてくる場合

時刻t=0で音を出し始めて,音を出した方向に進みながら, t=1秒で音を止めたとすると,音の先端は上の場合と同様に340m進みますが, 音の1番音源に近い方も,上の場合に比べて25m/s進んでいます. <pre> (音源t=1秒) (観測者) ←〜〜〜〜〜〜〜〜◎ △(音源t=0秒) |←25m →| |←---------340m--------→| </pre> なので,音が存在している場所(←〜〜〜)は,340m-25m=315mとなりますね. その315mの中にいる時に音が観測できるということです. 音が315m進むのにかかる時間が,音が観測されている時間です. 音速が340m/sですから,その時間は315/340=0.93秒となります.

ここまでで不明な点があったら書き込みをしてみてください. がんばってくださいね :)

Re: ドップラー効果の問題なのですが

アツシ さんのレス (2005/09/24(Sat) 21:14)

返信ありがとうございます. 言われてみればそうかなとも思うのですが,340+25=365m音が進むのではないかと思ってしょうがないです..まず音だけで1秒間に340m進んで,それに更に25mが加わって365mになるんじゃないかって思ってならないのです. どうして+じゃなくて,-になるんでしょうか?

Re: ドップラー効果の問題なのですが

tomo さんのレス (2005/09/25(Sun) 02:38)

アツシさん,こんばんは. tomoです.

> まず音だけで1秒間に340m進んで,それに更に25mが加わって365mになるんじゃないか

以下のように考えてみたらどうでしょうか.アツシさんがボールを2つ持っているとします. t=0秒で,前方に向かってボールを投げます.(ものすごいですが,)340m/sで投げ出します. それと同時に,(これもものすごいですが,)25m/sでボールを追いかけます.1秒後にはどうなっているでしょうか. ボールは元の位置から340m前方に,アツシさんは元の位置から25m前方にいますよね. そして,手元にはもう1つのボールが残っています. 最初に投げたボールが音の先端,手元に残っているボールが音の最後の部分だと思ってください. 投げたボールと手元に残っているボールの間の距離は340-25=315mですね.

例えが分かりづらかったらごめんなさい.

> どうして+じゃなくて,-になるんでしょうか?

これを1枚目と2枚目の比較で説明したつもりでした. 上に示した例を踏まえて,もう一度,2枚の図を見てみてくださいね. がんばってください :)

#もっとうまい説明があるとか,あなたそれ間違ってますよ,という方がいらっしゃいましたら, #ぜひ書き込んでいただけるとありがたいですm(_ _)m.

Re: ドップラー効果の問題なのですが

アツシ さんのレス (2005/09/25(Sun) 10:26)

毎度ありがとうございます. 要するに,音と音源は独立に進んでいて,音は1秒間で340m進むけれど,音源も1秒間で25m進むから l←---------------------------l l 340-25 l←--l こんな感じでとらえていいんですよね?じゃあ最初の問題の二つ目は0.86秒でいいんでしょうか?

Re: ドップラー効果の問題なのですが

山旅人 さんのレス (2005/09/25(Sun) 10:55)

アツシさん,tomo さんの説明と同じことなのですが,ちょっと見方を変えて次のような考え方は如何でしょうか.お手許の紙に,以下の手順で図を描いてください.

<1>直交する座標軸を描き,横軸を x 軸(空間軸),縦軸を t 軸(時間軸)とします. <2>原点に観測者(静止)が,点A(−340,0) に動く音源があるとします.横軸のスケールは縦軸に比べ小さく(1/100程度)してください. <3>A点を通り傾き 1/340 の半直線Lを描いてください.この半直線Lは,A点から( x 軸正方向に)出た音波の位置と時間の関係を表しています. Lは t 軸と点P(0,1) で交わります.すなわち,A点で出た音波は1秒後に観測者に到着します. <4>音源は速さ 25[m/s] で観測者に近づいているので,1秒後には点B(−315,1) にいます. <5>B点を通り傾き 1/340 の半直線Mを描いてください.Mは t 軸と点Q(0,1+315/340) で交わります.

P,Qの <b>t 座標の差 315/340秒が観測者が音を聞く時間</b> です.

上のように考えると,(2)観測者が動く場合も考えやすくなります.

<6>上に描き加えてください.観測者が −25[m/s] で音源に近づくので,原点を通り傾き−1/25 の半直線Nを描いてください.ちょっと計算すると,NはLと点R(−25・340/(340+25),340/(340+25)) で,Mと点S(−25・340・(340+315)/(340+25)340,(340+315)/(340+25)) で交わります.

R,Sの <b>t 座標の差 315/365秒が(2)で観測者が音を聞く時間</b> です.