No.5934の続き

No.5934の続き

あさ さんの書込 (2005/07/09(Sat) 21:03)

ド・ブロイによれば,人間も波動性をもつらしいですが,人間の波動性ってどんなものなんでしょう・・・・人間が上下に震動しているわけではないですよねぇ.人間の体が周期的になんかのかたちで変化している・・・どういうことだかここら辺は理解できません;;

皆さんには,いろんなマテリアルな話題も出していただきました. とても参考になったし興味が沸きました.私は物理や工学に関係する学科の者ではなく,将来も生物屋さんを目指しているので,正直LEDだのといった機械チックな話はあまりよく分からなかったのですが,これを機会にもっといろんなことに興味をもってみようとおもいました.

長くなってすみませんでした.

Re: No.5934の続き

渡邉 矩章 さんのレス (2005/07/09(Sat) 22:47)

あささん,はじめまして.渡邉です.

>ド・ブロイによれば,人間も波動性をもつらしいですが,人間の波動性ってどんなものなんでしょう

ド・ブロイの理論というより(波動関数に触れている点で)シュレーディンガーの理論に近いかもしれませんが,物質のエネルギー,運動量と波動関数の解の(おそらく全く数学的なパラメータとしての)角速度,波数に1つの対応(記号は習慣的なものに従っています.あと下の式は観測量であって固有値ではないです)

&\vec{p}=\hbar \vec{k}\\&E=\hbar \omega

を持ちます.これが2重性という性質で,現象として波のように運動するとか,粒子のように局所的に存在するとかによらない普遍的な性質です.だから,この意味で人にも波動性があるというのはホントだと思います.

上の式の右辺の量は波動関数の中に含まれる量です.ここで注意しないといけないことは,波動関数は系(例えば1つの粒子)の状態を記述しますが,系の運動を記述しているわけでは無いという事です(この解釈について,ド・ブロイ,シュレーディンガーは納得しないのかもしれません).

Re: No.5934の続き

CB さんのレス (2005/07/09(Sat) 23:24)

連続書込になってすみません

>将来も生物屋 そうでしたか.私は生化学にも興味を持っていましたが,研究室は量子論の方に進みました.素養として量子力学を身につけておけば,将来何かの役に立つかもしれませんね(単純に単位が危ないだけかも・・・).

「波動」という言葉のイメージにはまってるようですね. 下の本の中でドブロイ本人も「粒子の二重性の議論は哲学になってしまう」と言っています.

学生の頃に読んでた量子論に関連する本を紹介しておきますね.

ルイ・ド・ブロイ著「物質と光」岩波文庫 朝永振一郎著「鏡の中の物理学」講談社学術文庫(←これはお勧めです)