量子力学で・・・

量子力学で・・・

id さんの書込 (2005/06/24(Fri) 11:10)

はじめまして.常々拝見させていただいております. 量子力学の序盤でつまずいてしまい,気持ちが前に進めません(泣 突然なのですが質問させてください.

ネタは (位相速度)=(粒子の速度)/2 となってしまうことについてです.

電子など,波動性を持つ粒子では

E = \hbar \omega, \quad p = \hbar k

が成り立つと言われている・・と思います. そこに粒子の速度を v とすれば,粒子性として

E = mv^2/2, \quad p = mv

も成り立つと言われている・・と思います. そして波動性として,位相速度を v_p とし

v_p = \nu \lambda

も成り立つと思います.

で,上式達をいじくると, (位相速度)=(粒子の速度)/2 という関係が得られてしまうのは有名な話だと思います. (群速度)=(粒子の速度) となってはくれますが・・・

これをもって,「速度よりも運動量の方が基本的な量である」と, 砂川さんの著書「量子力学の考え方」に書かれていたと記憶しています.

「速度よりも運動量の方が基本的な量である」というのは納得できるのですが, 何にしろ (位相速度)=(粒子の速度)/2 という関係が得られてしまうことに変わりありません. これはどう解釈すれば良いのでしょうか?

自分なりに考えてみたところ, v_p = \nu \lambda は実在波のみに成り立つ関係なのかな? などと思ったりしたのですが,当然そんなこともないようで・・・ どうにも解決できません.

どうか助言おねがいします.

Re: 量子力学で・・・

崎間 さんのレス (2005/06/25(Sat) 02:27)

最大値の点での位相速度は,古典的な粒子の速度に一致するようです.

の受け売りです.idさんは疑問をもちながら勉強をしておられるようで,僕も見習わないとと思います :)

Re: 量子力学で・・・

id さんのレス (2005/06/26(Sun) 20:41)

ありがとうございます. 「振動・波動」の勉強をテキトーに流してきてしまった身なので, 式の意味を完全になぞることはできなかったのですが(^^;

つまりは(node5.html の中盤にあるように)

|\psi|^2 :粒子の存在確率(?)が最大となる点の移動速度が 古典的粒子の速度となり,それに対応するのは群速度である

ということでしょうか? 群速度というのは,要するにうなり構造の速度ですよね?

となると,ド・ブロイ波は分散関係:

\omega = \frac{\hbar }{2m} k^2

を持つので,時間の経過と共に波の形は崩れていく(?), つまり時間が経つと粒子の存在確率はあやふやになっていく?? (あれ?群速度とは関係ないかな・・・?

こんがらがってしまいました(^^; 初学者が「量子力学」を理解しながら勉強することは難しいですね. 「とにかく,そういうもんなんだ」と思いながら勉強していくことにします.

崎間さんありがとうございました. 「かぎプロジェクト」応援しています!