ミラー指数について

ミラー指数について

森 さんの書込 (2005/06/16(Thu) 23:05)

はじめまして. 現在,大学で物理を学んでいます. 結晶格子の面指数(ミラー指数)について分からない部分があるので教えて頂けないでしょうか?

面と軸の交点が(x,y,z)=(1,2,3)の場合,それぞれの逆数を取って(1/1 1/2 1/3)=(632)と表し,交点が(x,y,z)=(1/2,∞,∞)の場合は(2/1,1/∞,1/∞)=(200)となって,面の平行移動は可能なので(200)→(100)となるところまで分かりました.

ここで,(100)(010)(001)は等価な面であるとHPにありましたが,(100)(200)(300)も等価な面ということになるのでしょうか?

私は(100)と(200)と(300)では含まれる格子点(原子)が異なるので等価でないと思って参考書(「金属物理学序論」コロナ社)等も見たのですが,分かりませんでした. すみませんが,どなたか知っている方がいらっしゃいましたら教えて下さい. よろしくお願いします.

Re: ミラー指数について

崎間 さんのレス (2005/06/17(Fri) 00:09)

森さん,はじめまして.「ミラー指数(面)」の記事を書いた者です.森さんの考えてらっしゃる通り,格子点まで考慮すると(100)と(200)と(300)では一般に等価でないと思います.僕は専門家ではないので,使い分けの例を「憶測で」考えてみました (^^;

結晶の外形について話すとき,たとえば鉱物のある面について話したいときは(200)などではなく(100)を用いる方が便利でしょう.対して,電荷密度など,単位胞の中身について議論したいときは(200)や(300)などで話しをする必要があります.そのあたり,ケースバイケースで使い分けられているのではないでしょうか.