皆様,こんばんわ!! もう,すっかりお忘れかと思いますが,monteです. 無事二年生になれたご挨拶と,二年生になって ひしひしと物理と看護とのかかわりを感じたので カキコしてみました.
物理の数式とか,小難しい理論とかそういう事は わからなくても困らないのですが,看護の実技が 進むにつれ,見るものすべてが「物理」に見えてくるのです.
点滴見ても,物理なんです. だって,高さがわずかに足りないだけで うまく滴下しないんですもの・・・ あー,物理だぁ〜って思うんですよ.
注射器みても物理なんです. 注射器の空気を抜くのに,気泡が小さすぎると 注射器の周りに張り付いて抜けなかったりして, あー,物理だぁ〜って思うんです.
でも,この現象は物理学で説明が できることだって所までは分かっても, 説明できるほど物理が分かってないところが ネックですけどね・・・・.
で,何がいいたいかと言うと, 皆様に物理を教えていただいたお陰で 二年生になれたお礼です.はい・・・.
おお,久しぶり!お元気ですか?最近カキコミがないので 達者かなあ〜,と思ってました.いよいよ2年生ですね! 実技も増え,大変だと思いますが頑張って下さいね!
>看護の実技が進むにつれ,見るものすべてが「物理」に見えてくるのです.
ああ,いいっ!これは本当に素晴らしいです.医療は本当に物理なんですよね. なかなかわかってくれる人がいなくって.やたら涙もろくて過度に情緒的なのが 患者さんに優しい事だと誤解してる向きが非常に多いです.
>点滴見ても,物理なんです. だって,高さがわずかに足りないだけで うまく滴下しないんですもの・・・
そうそうそう・・.逆に落ちが悪い時なんか,わざと低くして,逆流あるかどうか なんて確認もできますよね.
>注射器みても物理なんです. 注射器の空気を抜くのに,気泡が小さすぎると 注射器の周りに張り付いて抜けなかったりして, あー,物理だぁ〜って思うんです.
これホント抜けないですよねー.横から指ではじいたり,一度空気吸いなおしたり する事もありますよねー.
>でも,この現象は物理学で説明が できることだって所までは分かっても, 説明できるほど物理が分かってないところが ネックですけどね・・・・.
大丈夫,大丈夫,なんといっても現場では物理は使っても物理学ではないから 大工さんがうまく釘を打てれば良いがごとく,経験的にうまくできれば それでいいのだと思いますよ!そいでもって,わからない理由については, 一緒にここで楽しく考えてみませんか?ねっ,そうしましょっ! とにかく2年生進級おめでとうございま〜す(~o~)/
やかんさん,ありがとうございます. 三年に進級できるよう,今年もがんばります.
導尿とか胸腔ドレナージとかは, サイフォンだぁ♪って感じで わかるんですが,点滴は謎です.
私の物理のセンスはいい加減なので, 以下のような思考です.
患者さんは寝ている. ↓ 点滴は,患者さんより高い位置にある. ↓ でも,血管を流れている血はそれなりの圧力がある. ↓ 患者さんよりちょっと高い程度では点滴が 落ちないのは,この圧力のせい?? ↓ じゃぁ,これに勝てる高さはどうやって決めるの?
って感じです. 点滴をどうやって落とすかという手技は 知っているのですが,なぜ落ちるのかってのは, どうもわかりません・・・・.
まぁ,看護学生のたわごとなので, 解説したくてうずいちゃうくらいお暇な方が いらっしゃいましたら,教えてください♪
>患者さんは寝ている. ↓ 点滴は,患者さんより高い位置にある. ↓ でも,血管を流れている血はそれなりの圧力がある. ↓ 患者さんよりちょっと高い程度では点滴が 落ちないのは,この圧力のせい??
おお,私もきっとそうだと思いますよ.静脈と言えども 血管に抵抗があるにも関わらず血流があると言うことは 圧がかかってるんですね.ところで圧力って,単位面積あたりの力だから, 例えば,円筒の容器に水を入れた場合の底面にかかる圧力は,水の重さ出すのに 底面積x高さx(比重,水は1だけど)で,圧力だから底面積で割る(÷底面積)だから,結局,高さだけで決まる!,太い点滴ルートでも細い点滴ルートでも,水柱の高さだけで決まる,ということですね,きっと.患者さんの右心機能が低下していると血が戻りずらくて圧があがってるから,心臓に近い静脈(中心静脈)まで カテーテルを入れて,心臓の高さから何cmのところまで水柱があがるか見ると, 右心機能,循環血液量の評価の一つになりますね(中心静脈圧).
kenです.ゴールデンウイークは実家(大阪)に帰っていました. 尼崎は近いけど,行ってはきませんでした.
さて, > 患者さんは寝ている. ↓ 点滴は,患者さんより高い位置にある. ↓ でも,血管を流れている血はそれなりの圧力がある. ↓ 患者さんよりちょっと高い程度では点滴が 落ちないのは,この圧力のせい??
おお,私もきっとそうだと思いますよ.静脈と言えども 血管に抵抗があるにも関わらず血流があると言うことは 圧がかかってるんですね.
さて,本当かな? (もちろん,血圧という圧力が存在するのは本当ですよ) 医学的知見はゼロですが, 仮に本当だとすると, ?最適な点滴の高さはその人の血圧に依存する. ?’ついでに同じ人でも時間によって異なる. (わたしも測るときによって135-85だったり115-65だったりしますから) ?”さらにこの個体差は管の絞り具合ではなく 点滴の高さによって調整される. ?血圧が存在しない場合,(点滴が外れた場合) 点滴液の流出速度は速くなる. ?投与量の調整は針の太さと点滴の高さ(面積×圧力) および水溶液の濃度で行う. ?点滴液の流れは心臓の鼓動にあわせて(血圧の最高―最低間の脈動 にあわせて)脈打って流れる.
ということが言えるかと思うのですが,はたしてそうでしょうか?
kenさん,こんにちは!
>?最適な点滴の高さはその人の血圧に依存する.
そうですね.ただし,一般にいう血圧は動脈の心収縮期と 拡張期の圧だから,静脈の圧にそれが影響しているとは思いますが 直接の影響ではないですね.
>?’ついでに同じ人でも時間によって異なる. (わたしも測るときによって135-85だったり115-65だったりしますから)
う〜ん,健常人ではあまり変わらないかなあ.これが脱水(循環血漿量少ないから上で書いた中心静脈圧低い)や,右心不全(中心静脈圧高い)があったりすると同じ患者でもその状態によってかわったりありえますね.まあ,せいぜい日ごとの変化かなあ.
>?”さらにこの個体差は管の絞り具合ではなく 点滴の高さによって調整される.
これはそうだと思います.高くすると,落ちずらかった人がポタポタ落ち始めます.でもしぼると・・,確かにつまみで速度調節できますよね.太さには関係ないとは言っても,う〜んと細くすると,点滴液の表面張力か何かで,やっぱ落ちずらいのかなあ.
>?血圧が存在しない場合,(点滴が外れた場合) 点滴液の流出速度は速くなる.
これもその通りです.はずれたとたん,どーと出ます.(^^;
>?投与量の調整は針の太さと点滴の高さ(面積×圧力) および水溶液の濃度で行う.
調整ではないですが,影響は受けますね.やはり,ぶっとい針で刺すとスイスイ落ちるし,高さは高い方が落ちるし,濃い点滴(血液製剤の点滴)は落ちずらいですね.ただ調整は,点滴チューブを連続的にネジでしめつけるダイアルみたいなので やりますね.
>?点滴液の流れは心臓の鼓動にあわせて(血圧の最高―最低間の脈動 にあわせて)脈打って流れる.
これは違うと思います.動脈はどんなに血圧が低くて,ちょろちょろでも脈打つのですが,静脈は心臓に帰る血なので,もはや拍動はないですね.ところどころに逆流防止弁があり,なんとかかんとか心臓に帰っています.でも中心静脈圧が高い人だと,心臓に近い静脈までカテーテルを進めたときに,結構勢いよく血液の逆流が手元に見られ,”動脈っ!?”と思う事がありますが,それでも拍動はありません. と,思うのですが,これ医学の知識と言うより,物理現象なので,だんだん自信なくなってきました.経験してる内容は事実ですが理屈の上で”えーっ,やっぱ違うんじゃあ・・”と言うことがあったらまた教えてくださいね(やかんの勘違いが入っているかも・・).
こんばんわ,やかんさん,KENさん. 私の質問に答えて下さってありがとうございます.
私のように物理の苦手な人間は, KENさん文章を読むと, 「そっかー!」と思い, やかんさんの文章を読んでも 「そっかー!」って思うわけです.(笑)
経験の裏づけって,出来そうで 出来ないものですね. 学問って複雑だと思いました.
医学を知ってても,物理としてそれを説明することは 難しく,物理を知ってても医学に絡んで説明することは, なかなか難儀なんですね.
でも,とても勉強になりました. ありがとうございました.