すいません,地学の勉強でケプラーの法則がでてきたんですが,わからない問題があります.物理は大学の学部レベルを一通りやっております.(独学ですが)
問題の図はここにアップしました.サイトの特性上,アドレスバーに直接 入力してみてください.
惑星の運動に関するケプラーの法則は 第1法則:惑星の公転軌道はだ円である. 第2法則:軌道上の惑星と太陽を結ぶ半径(動径)が一定時間に通過する面積は,惑星ごとに一定である. 第3法則:軌道の長半径(太陽からの平均距離)の3乗と,公転周期の2乗の比は,どの惑星でも同じである.
これらの法則を参考にして,地球から火星に向かう人口惑星の運動を考えてみよう.問題を簡単にするために,地球と火星は同じ1つの平面内にあり,半径がそれぞれ1天文単位と1.52天文単位の円であるとし,人口惑星の軌道は図のように地球と火星の両方の軌道に点Aと点Bで接しているとする.また,人口惑星にはたらく力は太陽Sとの万有引力だけで,地球や火星の引力は無視できるものとする.なお,火星の公転周期は1.87年である. この人口尾惑星の軌道はだ円で,半長軸は(1+1.52)*1/2=1.26単位であるから,人口惑星の公転周期は√(1.26)^3=√2.00≒1.41年である.したがって,ある時刻t0に点Aを出発した人口惑星が点Bに達するのは,t0から1.414/2=0.707年後である(このp時刻をt1で表す). このような人口惑星の軌道運動の速度は,点Aにおいては地球の速度の約1.10倍であるので,点Bにおいては地球の速度の約0.724倍であり,これは火星の速度よりも遅い.
この0.724を求める方程式が1.10*1/2=x*1.52/2なのですが,この式がどうやって出てくるのかわからずに困っております.左辺,右辺はそれぞれ何を意味しているのでしょうか.
問題の出所は,チャート式新地学の第1編末問題です.
> この0.724を求める方程式が1.10*1/2=x*1.52/2なのですが, > この式がどうやって出てくるのかわからずに困っております. > 左辺,右辺はそれぞれ何を意味しているのでしょうか.
面積速度一定の式ではないでしょうか.左辺がA点での面積速度,右辺がB点での面積速度をあらわしています.ケプラーの第2法則によるとそれらは等しいはずなので,イコールで結んであります.
中心からの距離 は,A点で としますと,B点では となります.面積速度は で表され,ここで は位置 で惑星が円周上を単位時間あたりに進む距離,すなわちその点での速度となります.ですから面積速度一定の式は,A点での中心からの距離を ,A点での速度を ,B点についても同様に表記すると
となります.それぞれの値を代入すれば
が出てきます :)
これは以前作ったKeplerの第三法則についての簡単な導出です.
参考になればいいですが,,
設定と落とし方については,
設定;Newtonの運動方程式とGalileoの相対性原理が成り立つ
落とし所;簡単なスケール変換だけで「Kepler第3法則」をだす
ちなみに「くりこみ群」という物理学の現代的思想でも使われている「スケール変換」を使っています.しかし操作は学部一年で理解できる程度なので,msndanceさんが学部の勉強を独学でやられているのなら簡単に読めると思います.
それを使って「面積速度一定の法則」も同様に出せるようです.公式を鵜呑みする前に頭の体操がてらやってみてはいかがでしょうか?ヒントはベクトル保存量です.
では,
ケプラーの法則の導出は,一回やった覚えがあります. 中身はすっかり忘れてしまいましたが・・・
返事が遅れてすみません.街に出ないとネットができないものですから. >面積速度は で表され だから1/2が出てくるんですね,納得です.
それにしても,数式とか顔文字って,どうやって書いてるんですか? まるでTEXみたいですね.
> それにしても,数式とか顔文字って,どうやって書いてるんですか? > まるでTEXみたいですね.
ご察しの通り,数式はTeXを利用したものです(プロジェクトメンバーのCO氏の手に依り改造されました).詳しくは
をご覧下さい.顔文字は…,あ,説明を残していませんでした (--;