初めまして,高校入学を控えているものです. 実は質問があります.よろしいでしょうか??? 「重曹の工業的な製法」を聞きたいのです. パソコンや本で調べても,出てくるのは使い方ばかりなのです. よろしかったら,教えていただけませんか???
亜佑実さん,はじめまして.高校入学ですかあ.
> 「重曹の工業的な製法」を聞きたいのです.
重曹,すなわち炭酸水素ナトリウム は,ソルベー法により炭酸ナトリウムをつくる過程で沈殿物として出てくるようです.「炭酸水素ナトリウム」や「ソルベー法」をキーワードとして辞典やネットを調べると,さらに詳しく分かると思います.
ところで,なぜ「重曹の工業的な製法」を聞きたいのか,が僕としては少し気になっております :)
ソルベー法(アンモニアソーダ法とも言う)は高校向けの化学の参考書に必ず載っていると思います. 新課程ではよくわかりませんけど.
簡単に書きますと, 食塩の飽和水溶液にアンモニアを飽和し,これに二酸化炭素を吹き込むと炭酸水素ナトリウムが沈殿します.
なぜ炭酸水素ナトリウムが沈殿するのか,調べてみると理解が深まると思います. 他に分からない化学式等があったら,ご自分で調べてみてください.
化学式を書いてみたかったので,つい書き込んでみてしまいました(^^;)
返信ありがとうございます. >崎間さん 私は食酢と重曹で掃除をしたりするのですが,いつも使っている重曹は何でできているのか気になったからです. >まるさん 今度気になったら,高校向けの参考書で調べてみます. ありがとうございました
亜佑実さん,はじめまして!崎間さん,まるさん,こんにちは! 普段意識しない身の回りの化学物質や,物理現象に興味を持つのは とっても素晴らしい事ですね.亜佑実さんには科学する心がおありのような 気がします.これからも,色々な事に疑問を持ったり,調べたり,聞いたり頑張って下さい.(食酢の作り方も,タイミング良くスレが立ってますね.)
重曹は自然にやさしい洗浄剤として利用される方が増えていますよね.私もガスレンジ周りの掃除に使ったりして重宝しております. ところで,ご存知のことかもしれませんが,重曹が水に溶けたもの(水溶液)はアルカリ性です(なぜアルカリ性なのかは高校の化学で学習しますよ). アルカリはタンパク質を分解する(ちょっと難しく説明すると,タンパク質のアミド結合を加水分解してアミノ酸にします.これもたぶん高校の最後の方で学習します)作用があるので,敏感な人は手荒れする場合があります.そして,目に入ると角膜(タンパク質)を溶かして最悪の場合は失明することがありますので,その点に注意して利用しましょうね(だてメガネを使うといいかも).万が一目に入ったりしたらすぐ流水で洗って眼科に行くこと!アルカリを使う時には目に一番気を使いましょう.角膜は再生しませんからね…. でも怖がり過ぎることはないです.きちんと性質を知っておくことで,不注意な事故を防いで安全に利用できますよ.
> 万が一目に入ったりしたらすぐ流水で洗って眼科に行くこと! > アルカリを使う時には目に一番気を使いましょう.角膜は再生しませんからね….
なるほどー,アルカリは怖いのですね.化学反応は身近なところでたくさん起こっているので,そのあたり着目すると楽しく勉強できそうですね.僕も高校の時は,有機化学が割合好きでした(今となっては覚えておりませぬ).
そうですね.最近,排水口にたまった髪の毛などを溶かす水酸化ナトリウム主剤の 洗浄剤が市販されてますね.あとは,誤飲して,より恐いのは,粘膜蛋白が凝固する強酸ももちろんですが,融解がすすむ強アルカリの方だと言いますね.そんなおっかないものを間違って飲んでしまったときは,無理に吐かせたり(もう一度同じ部分が傷害を受けます),逆性で中和しようとか(発熱して危険です)せずに,卵や牛乳など変性の身代わりになって粘膜を保護する蛋白質を取るといいとか言いますけどねー.間違って飲まないに越したことはありませんです (^^;
> 卵や牛乳など変性の身代わりになって粘膜を保護する > 蛋白質を取るといいとか言いますけどねー.
おお,たまごが身代りとなって助けてくれるのですね! 今後はたまごを常備しておくことにします ;)
重曹は使い方を誤ったら怖いことになるんですね・・・. 気をつけます. 返信,ありがとうございます!!
>重曹は使い方を誤ったら怖いことになるんですね・・・. いや,でも,水酸化ナトリウムなどの強アルカリに比べると,かなり弱アルカリ性だから 比較的安全性は高いと思います.怖いのは強アルカリですね.重曹は以前,うがいに使ってたし,間違って飲んじゃう事もあったでしょうから・・・(゜O゜;) あっ,そうだ!それより何より市販の胃散に入ってますよ.一時的に胃酸が中和されて胸やけなんか治まりますけどね.多少は中和熱も出るんでしょうね (^^; 重曹の事がちょっと載ってました.↓
アルカリ性の話題が出たところで,長年不思議だったことをこの機会に質問してもいいですか?温泉でよくアルカリ性,酸性の湯ってありますよね.なぜこれらが体にいいのですか?毒でなく?(毒と薬はもろはのやいばですが...)特に肌がちりちりするほどの強酸性と言われる東北の玉川温泉とか...
不思議がいっぱいさん,こんにちは! 確かに不思議ですよねえ・・.疥癬(皮膚に巣食う,かゆい虫)の 治療なんかには現在病院でも硫黄浴を使いますが,殺虫作用があるんでしょうね. 強酸性はやっぱなんとなく肌に悪いような気が・・. もしかしたら湯治って漢方みたいなもんで,有効成分の詳細な分析と薬理作用は 解明されてないのかも・・. もしどっかに載ってたら私も知りたいなあ・・.
やかんさん,こんにちは.ご活躍中のようでなによりです.(あれ,何か変な日本語??)なぜ温泉が体にいいかという私が発した疑問のことですが,まじめに温泉を科学するサイトを見つけました.
>もしどっかに載ってたら私も知りたいなあ・・.
と書いていらっしゃったので,紹介しときます.
不思議がいっぱいさん> >>もしどっかに載ってたら私も知りたいなあ・・.
>と書いていらっしゃったので,紹介しときます.
有難うございます!さっそくリンク拝見しました. 一般的なお風呂の入浴による物理的効果の他に,二酸化炭素,硫化水素による 血管拡張作用,さらに泉質によっては皮膚の殺菌,保湿,角化作用など 温泉ならではの成分による薬効が解明されつつあるのですね. 引用論文の掲載先も専門性の高い医学雑誌が多いようですが, 一般的にもネームバリューが高い医学雑誌もあり,さすがは群馬大学ですね. おかげさまで本当に勉強になりました!有難うございました!