回転対象で検索したらここにたどり着きました. はじめまして,私は高校,大学と生物しか やってこなかった学生なのです.今はタンパク質の X 線構造解析をはじめました.とりあえず本を読んでみるのですが 見たことのない数式ばかりでさっぱり分かりません.数学は高校の教科書 を見直せばわかるくらいで,物理は高校の時もとっていませんでした. (最近高校の物理の参考書を買いました) X 線構造解析の原理を理解するには数学や物理のどのような分野を 勉強すればよいのでしょうか,どなたかご教授ください. あとお勧めの本とかがあったら教えてください.
ねぎさん,こんばんは.
X線構造解析ですか? 昔担当教授が専門でした.(私は,無視して別のことをしてました(笑)) うわさによれば,たんぱく質などの高分子を 単結晶化させて, それにX線を当てると,あら不思議,結晶構造に応じて 像ができる...らしいです. (なぜらしいかというと無視していたからです.(笑)) 光の干渉でしょうか?
まともなコメントでなくてすみません.
とりあえず今までに物理をやったことがないとのことなので,以下を調べてみると良いと思います.
・物理数学 ベクトルの基本的な演算 (内積・外積の演算則など) フーリエ変換 ・物理学 波動の性質 固体物理 (キッテル 固体物理入門 丸善 http://qrl.jp/?u=125541 がお勧め)
しかし生物や化学の人のアプローチと,物理のほうからのアプローチはかなり違うかもしれません. 上に書いたようなものの理解が必要かどうかは・・.(^^;
こんにちわ,ねぎさん. X線構造解析は固体物理(もしくは物性物理と呼ばれるもの)ですね. 高校で物理をやってないならある程度の知識を身に付けた方がいいとは思いますがブラッグ反射は高校の教科書ではX線が粒子の反射であるかのように扱われている感じがして私的な意見としては混乱を招く元かと. キッテルは有名ですがほんとの初学者には向いてない気がします.僕がX線解析を理解したのは洋書だったんで(キッテルも洋書ですけど)参考にはならないと思います. とりあえず図書館などで固体物理のコーナーへ行けばX線解析についての本もあるんじゃないかなぁ. あんまし参考になりませんでしたねm(_ _)m
アシュクロフト=マーミンの「固体物理の基礎」(吉岡書店)はどうでしょうか. 和訳書で上下各I,IIと合計4冊ありますが,僕はこれで物性を勉強しました.
キッテルは学部4年生のとき,卒研ゼミで読みました.
>ブラッグ反射は高校の教科書ではX線が粒子の反射であるかのように
今は物理IIで物質波という表現で説明されています. 粒子に伴う波動といった表現でした.高校生にはこんなもんでしょうか.
さて,高校の参考書を読み直されるなら,物理IBの範囲の波動と光において 「行路差」,「干渉条件」を理解してから,物理IIの範囲の「ブラッグの反射」 ついで,「X線の回折」を読まれるのがよいかと.
しかし,高校生を教えていて思うのですが,「原子物理」の範囲は扱いが増えましたね.昔はクオークとか教えなかったと思うのですが
>アシュクロフト=マーミンの「固体物理の基礎」(吉岡書店)はどうでしょうか.
僕はマーミンでX線を理解しました.キッテルより詳しい感じがします.もちろん分野によりますけどね.
>しかし,高校生を教えていて思うのですが,「原子物理」の範囲は扱いが増えましたね.昔はクオークとか教えなかったと思うのですが
今の高校生ってクォークとかやってるんですか?良かった,早めに卒業しといて.だいたいあの量子力学の中途半端なさわりとかかなり無駄だと思いますが... だったらむしろ古典力学にもっと力を入れればいいのに.
ねぎさん,はじめまして.僕も,卒研時の研究室がX線構造回折でした.強誘電性結晶の構造相転移に関するものです.もっとも,僕自身は,実験よりもコンピュータによる計算がメインでした.
おおかたの勉強方法は,皆様の適切なアドバイスで十分ですね.特に,Hydrideさんの
> さて,高校の参考書を読み直されるなら,物理IBの範囲の波動と光において > 「行路差」,「干渉条件」を理解してから,物理IIの範囲の「ブラッグの反射」 > ついで,「X線の回折」を読まれるのがよいかと.
は,必須だと思います.X線回折で必ず悩まされる逆格子ベクトルや,結晶の対称性,消滅則などは
今野豊彦著,『物質の対称性と群論』(共立出版)
が一番分かりやすいのではないでしょうか.図書館には置いてない場合が多いので,リクエストを出して図書館に買ってもらうといいです.
>だいたいあの量子力学の中途半端なさわりとかかなり無駄だと思いますが..
同感です.高校生にとって,原子の物理は旧過程の物理IBで十分です. 楽しみはあとにとっておけって言うか・・・中途半端って言うのはちょっといただけないかと.
>研時の研究室がX線構造回折でした おお,崎間さん,そうだったんですか,僕も卒研のときX線構造解析をやりました. 水素吸蔵合金の構造相転移が研究テーマでした.懐かしいなぁ.
自分は固体物理はキッテルで勉強しました. 固体物理の書籍としては,裳華房の花村栄一先生の本がいいかも知れません. 内容的には初学者向けであると思うので.
より深く学ばれたいのなら,ザイマンの固体物理もいいかもですね.
こんにちは もんさん,CO さん,エセ物理家さん,Hydride さん,崎間@管理人さん,おかっちさん,まるさん,返信ありがとうございます. とりあえず高校の物理の参考書(波動と光)をやってみようと思います. あとお勧めされた本 キッテル固体物理入門丸善 アシュクロフト=マーミン固体物理学の基礎吉岡書店 今野豊彦著物理の相対性と群論共立出版 花村栄一先生の本裳華房 ザイマンの固体物理
これらを本屋や図書館で探してみたいと思います. とりあえず高校の物理を勉強することにしてみます. 分からない事がまだまだたくさんあるのでこれからもよろしくお願い します.それでは失礼します.