大学生に勧める本

大学生に勧める本

リモコン さんの書込 (2010/04/04(Sun) 23:43)

こんにちは.リモコンと申します. お久しぶりなのですが,たぶん覚えている人はいないかと思います.

かつて,自分が未熟だったころ,toorisugari no Hiro さんや,mNeji さんにいろいろと教えてもらいました. 過去ログで『リモコン』で検索してもらえればわずかながら自分の痕跡がのこってるかもしれませんww

本題ですが, やっと,自分も大学生になれました.この4月から大学1年です. 自分が独学でやってきたことを実際に教えてもらえるのは嬉しいです. そこで...

数学や物理の各分野に関するオススメな本を皆様に教えていただきたいのです.

各分野なんでもいいです.できれば本の難易度なんかも教えてくれると嬉しいです. 群やベクトル解析,テンソル,一般相対性理論,電磁気学,解析力学なんかをすべてネットで独学してきたので,どの本がよいのかわかりません. また,その他いろいろな分野に興味があります.

教えてくだされば,参考にさせていただきます.

Re: 大学生に勧める本

mNeji さんのレス (2010/04/06(Tue) 21:32)

やや亀さんコメントですが....

>やっと,自分も大学生になれました.この4月から大学1年です.

御芽出度うございます.多いに「新しい芽」を大事に育ててください.

さて,自分は年代的にとても古いので,この数式掲示版でしか正しくご紹介できない,ユニークな図書をご紹介します;

書名:オイラーの贈物 副題:人類の至宝 \mathrm{e}^{\mathrm{i}\pi}=-1 を学ぶ 著者:吉田 武 出版:東海大学出版会 ISBN:978-4-486-01863-6

授業で出て来る講義を「縦糸」とすれば,この本は「横糸」で \mathrm{e}^{\mathrm{i}\pi}=-1 を結ぶといった風情です.

物理数学の本として見ても,なかなかなものではないかと感じます.

Re: 大学生に勧める本

リモコン さんのレス (2010/04/06(Tue) 22:55)

mNejiさんコメントありがとうございます.

吉田 武著の「オイラーの贈物」は高校のころに読んだことがあります. 自分はこの本の文庫本verでした.

オイラーの式を学ぶだけでなく,さまざまな数学の知識が書いてあって,とても興味深い本だと思います. たしか,自分が数学が好きになったのもこの本のおかげだったとおもいます.

Re: 大学生に勧める本

mNeji さんのレス (2010/04/07(Wed) 00:00)

>吉田 武著の「オイラーの贈物」は高校のころに読んだことがあります. >自分はこの本の文庫本 verでした.

そうですか,それは善い経験をされたのだと思います.

そう言う事ならば,教養課程の物理や数学の講義をを勉強するのに並行して,この本を軽く見返すと,高校では見えなかった部分が出て来て,また興味深いとおもいます.

また,教養課程の物理が十分に分り過ぎるという様な場合には,ファインマンさんの英語版を読まれるのも一法かと思います.自分は,一年生になってから,ガムシャラにファインマンさんに突き進んで挫折しましたが,この数式掲示版を拝見するようになってから,論議の都合上ファインマンさんの本を拝見する機会が何度がありましたが,一度「教養課程の物理本=通常の数式を用いた物理の本」の概観を理解してから読むと,確かに「そのような観点があったのか」と感じるようになりました.同じような感じが朝永さんの量子力学にも言える様な気がします.

はなはだ古い話で失礼しました.

Re: 大学生に勧める本

ヒノッキー さんのレス (2010/04/07(Wed) 12:57)

有名どころかもしれませんが僕からもマニアック(?)なものをひとつ.

書名:物理数学の直感的方法(第2版) 著者:長沼伸一郎

など,どうでしょうか? 大学で学ぶ数学の公式などを理論的に,ではなく直感的(イメージ重視)に 解説してくれます.これも読んでいて面白いものですし, そんな考え方があるのか!という気分にさせてくれます. ただ,最後のほうは若干話がそれていっている気がしますが.

大学で習う数学を勉強した後に読んでみることをお勧めします.

Re: 大学生に勧める本

だちわ さんのレス (2010/04/07(Wed) 20:17)

サイエンス社の各種演習書をお薦めしておきます.数学に関しては,寺田文行の 名前の入っているものが良いと思います.ただし物理化学のみはお薦めしません. 教科書は高くなりがちですし,なかなかアレですので,このあたりが買い易く 独学には向いているのかなあと思います. 今はいろいろなことを勉強したいと思っていると思いますが,まずは線形代数や ベクトル解析の言葉を身につけるようにしてください.痛い思い出からの結論です.

というわけで, 「演習ベクトル解析」(サイエンス社) 「線形代数講義と演習」(培風館) 「演習微分方程式」(サイエンス社) 「演習応用解析」(サイエンス社) あたりから始めてみてはどうでしょうか.

いまさらネットでは,と思うかも知れませんが自習用の教材として

東京大学理学部数学科の牛腸先生が大学1年生向けに作っている演習プリントと その解説です.

これだけやっておけば正直,大学に「もはや」勉強のために行く必要はありません. いろいろな講義を取りに行って楽しんで下さい!

Re: 大学生に勧める本

リモコン さんのレス (2010/04/10(Sat) 20:34)

皆様返信ありがとうございます.

>mNejiさん ファインマン物理の英語版が大学の図書館にあるので,少しづつ読んでます.

>ヒノッキーさん 『物理数学の直感的方法』は私も昔,実家に近い図書館で読みました. フーリエ級数の記事が私は好きです.

>だちわさん サイエンス社の演習書は私もよいと思います.大学の最初の授業でも,教授が演習用として勧めていました.

牛腸先生が作っていらっしゃる,そのホームページはこれから利用させていただきます. 貴重な情報をありがとうございます.

また,自分はネット上にあがっているいろんな大学の教授の講義ノートを読んでみるのもおもしろそうだなぁと思いました. サークル活動の合間にいろいろ読んでみます.