棚 さんの書込 (2010/01/08(Fri) 22:00)

ニュートンリングについて質問があります． レンズの上部（水平部分）での反射は，なぜ無視するのでしょうか？

Yokkun さんのレス (2010/01/08(Fri) 22:34)

上面での反射光と底面での反射光がやはり干渉しますね．条件によっては観察されるのかもしれませんが，おそらく見えにくいのでしょう．また，見る角度によって干渉条件が大きく変わることも関係しているかもしれません．薄膜による干渉縞は観察しやすいのですが，ガラス平板の上面と底面での反射光で干渉縞が見えないのも同じことではないでしょうか．干渉する光の入射点のずれが大きいために，広範囲で平行で位相のそろった平面波でないと難しいような気もします．理論的・実験的に検討に値する問題だと思います．私は初歩的な認識でしかお答えできませんが，興味深い問題ですので識者の回答を待ちたいと思います．

yama さんのレス (2010/01/09(Sat) 00:14)

要するに，利用する光が理想的な単色平面波ではないため，波の２つの部分が空間的または時間的に隔たるほど干渉が起こりにくくなるわけです． 干渉の起こりやすさをコヒーレンスといいますが，たとえば次の説明が参考になるでしょう．

• http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B9

コヒーレンスが高いレーザー光を用いると上面での反射光との干渉も観察できると思います．