原子

原子

物理初心者 さんの書込 (2009/07/04(Sat) 22:53)

水素原子の電子のエネルギー準位の一般式はE(n)=-13.6/n^2 [eV](n=1,2,3,...)で表される.いま,電子がn=3の状態からn=2の状態に移ったとする.プランク定数を6.63*10^-34 J.s,光の速さを3.00*10^8m/sとして次の問いに答えよ (1)この二つの準位のエネルギー差は何Jか (2)この時放出される光の振動数はいくらか (3)この光の真空中の波長はいくらか (4)また,n=2の状態からn=1の状態に電子が移った時,放出される光子のエネルギーは何eVか.また,波長は何mか

自分は(1)をE(3)-E(2)で1.9になったのですが合ってますか? 自分的にはかなり小さい値になると思ったのですが・・・ だれか考え方を教えてください.お願いします

Re: 原子

transfer さんのレス (2009/07/05(Sun) 00:23)

波長をλ・光速をc・振動数をν・プランク定数を h と表します. n = 1 の場合が水素原子の電子の一番エネルギーが低い準位で基底状態といい,n > 1 の場合は基底状態よりもエネルギーが高く励起状態といいます. 基本的な考え方としては,電子が高いエネルギー準位から低いエネルギー準位に落ちるときに,エネルギー準位差の光を発します. 逆に,電子が低いエネルギー準位にあるとき,外部からエネルギーを与えれば,高いエネルギー準位に飛び移れます. この問題は, n = 3 (高エネルギー)から n = 2 (低エネルギー)と, n = 2 (高エネルギー)から n = 1 (低エネルギー) に落ちる場合です.

(1) E(3) - E(2) = - 13.6 (1 / 3^2 - 1 / 2^2) = 13.6 (1 / 4 - 1 / 9) = 1.88888・・・・ なので,1.9 [eV] で合っています. 電子のエネルギー準位の一般式は E(n) = - 13.6 / n^2 [eV] なので,n = 1 と n = 2 の間の間隔が最大で,n が大きくなるほど隣(n + 1 の準位)との間隔は非常に小さくなっていきます. ところで,エネルギーを [eV] ではなく [J] で求めるように指示がありますが,両者の変換に注意してください.(なぜか(4)では [eV]) 1 [eV] = 1.6 × 10^(- 19) [J]

  1. 落ちるときに光を発しますが,光のエネルギーは E = h ν で計算できます.
  2. 光のエネルギーは波長 λ を使うと,E = h c / λ でも計算できます.
  3. (1)から(3)と同じことを,n = 2 から n = 1 の場合に対してやればいいだけです.

Re: 原子

物理初心者 さんのレス (2009/07/05(Sun) 09:10)

アドバイス通りに解くと (1)3.02*10^-19 J (2)4.56*10^14 Hz (3)6.58*10^-7 m (4)10.2 eV , 1.22*10^-7m となりましたが合っていますか?

Re: 原子

transfer さんのレス (2009/07/05(Sun) 10:16)

私が計算しても, (1) 3.02 × 10^(- 19) [J] (2) 4.56 × 10^(14) [Hz] (3) 6.58 × 10^(- 7) [m] (4) 10.2 [eV] ([J] で答えると 16.32 × 10^(- 19) [J]),1.22 × 10^(- 7) [m] となったので,すべて合っています.