確率振幅

確率振幅

s-j(大学1年) さんの書込 (2009/06/20(Sat) 19:34)

googleで検索をかけてみても,曖昧にしている文章ばかり見られ,これに関する過去ログが見つからなかったので,質問させていただきました.

「確率振幅」の2乗が「確率」

という式についてですが,ここにおいての 「確率」,「確率振幅」とはどういった概念でしょうか?

また,「波のエネルギーが振幅の2乗に比例する」ことと関係があるのでしょうか?

返信いただければ幸いです.

Re: 確率振幅

豚 さんのレス (2009/06/21(Sun) 00:59)

シュレーディンガーが怒ったというヤツですね. シュレーディンガーは,自らが創設した波動方程式に対し, その解(波動関数)はその振幅(の絶対値の2乗)が粒子の存在確率を表すという 確率解釈に激怒し,「これを確率だというならこんな奇妙な話になる」と, 有名な「シュレーディンガーの猫」というパラドックスを提出したそうです. ですが,現在ではこの確率解釈が支持され,「シュレーディンガーの猫」は 量子力学の代名詞にもなっています. 量子力学では,粒子は観測されることで始めて粒子としての実体を現し, それが見つかる確率は波動関数の振幅が大きいところほど大きい, と,こういうことになっているようです.

Re: 確率振幅

nyanko さんのレス (2009/06/21(Sun) 01:04)

詳しくは量子力学の教科書を直接見れば,その意味がわかると思いますが. (曖昧にしている文章ばかり見られ,の言葉から,下手に答えるとからまれる可能性ありと判断)

Re: 確率振幅

s-j(大学1年) さんのレス (2009/06/29(Mon) 19:41)

お二方,返信ありがとうございます.

やはり教科書・参考書においても,詳しい定義は載っていません.

>「量子力学では,粒子は観測されることで始めて粒子としての実体を現し, それが見つかる確率は波動関数の振幅が大きいところほど大きい

興味深いので,もう少し詳しく書いていただけたらありがたいです.

定義や概念的なものを,厳密にとは言いませんので, 考えのお持ちの方は,返信をお待ちしております.

Re: 確率振幅

豚 さんのレス (2009/06/30(Tue) 21:46)

s-jさんは「曖昧にしている」「詳しい定義は載っていない」と言いますが, もしかしたら確率とか確率振幅とか言う概念に「違和感がある」 はっきり言えば「うさんくさい」と感じているのではありませんか? むしろそれが普通の感覚だと思います. 当のシュレーディンガーさえ,確率解釈に怒ったぐらいですから.

シュレーディンガーは自分の波動方程式をド・ブロイの言う「物質波」の 方程式だと思いたかったようで,その振幅はエネルギー密度か何かをあらわすと 思いたかったようですが,そう解釈すると無理が出てくるようです.

熱力学の「温度」とか「エントロピー」と言う概念が 統計力学で再定義されたように,現在「確率」と解釈されているものの 本当の意味が,もしかしたら今世紀末か来世紀にはより高い見地から 説明されるかもしれません.それまでは皆,胸に「?」を隠して, 確率と解釈している,と言うところではないでしょうか.

量子力学はこのサイトにも解説のページがありますし, リンクのページからたどれるサイトもなかなかいいものがあります. EMANさんのサイトなんか,お勧めですよ.