はじめまして,大学1年生の者です. 大学の講義でどうしてもわからない問題があります. 「Ω状態のマルコフ連鎖においてRを遷移行列とするとき,詳細つりあいの条件, が成り立つとき, が成り立つことを証明せよ.」 という問題なのですが,講義中に習ったことを用いて式変形してみたのですが, どうしても証明できません. 講義で習った証明に使えそうなものは, 「指数関数で累乗の位置に行列があるときのTylor展開の方法」 「マルコフ連鎖における,マスター方程式」 「 は時間をt進める行列」 です. 僕は最初に をTaylor展開して,それから最初の条件式を 使って証明しようとしました. 証明の仕方,あるいは証明の方向性を指摘してもらえたらありがたいです. よろしくお願いします.
を遷移演算子( )としましょう.
ならば, , , が成り立つことを示したらいいのでは?
ですよね.
返信ありがとうございます! おかげで証明することができました. しかし,もう一つ疑問が,,, 結局示した等式の左辺,および右辺は一体どのような確率を表しているのでしょうか? 僕は「 が時間をt進める行列だから,左辺と右辺はそれぞれ,マルコフ連鎖が定常分布に落ち着いてからt秒後に にいる確率」と考えているのですが,どうにも短絡的すぎると思えて仕方ありません. 重ね重ねの質問で申し訳ないんですがよろしくおねがいします.
そもそもの の定義は何ですか?
時刻 に状態 にいる確率を ,時刻 に状態 にいる確率を とあらわすとします(定常とは限りません). を微小として は と (あるいは )でどう表現できるか考えてみてください. # 当然時間的に一様なマルコフ連鎖をかんがえてます.
返信ありがとうございます. =(1- ?tΣ でしょうか? この等式すら自信がないうえに, がどんな確率を表すかまったくわかりません. もう少しヒントをいただけませんか?
# 私もよく分かっていないので,間違っていたら,よろしく.>識者の方
ではないでしょうか. これと
をくみあわせると関係式が出ませんか?
出てくる関係式は であっているでしょうか? それから,示した式が何を表すのかは,やはりさっぱりわかりません.
half tone guyさん,横から失礼します.
門前の小僧モードですが, は言うならば,複数のパスを通って,j→k1→k2→...→iにいく確率を示すのではないでしょうか.
すると,左辺は,ある時刻tいるj状態からi状態への遷移確率の総和ですから,結局, 時刻t〜t+Δtの間に,他の全ての状態からi状態に流入する確率を示すのではないでしょうか,
逆に,右辺は,あるi状態から,時刻t〜t+Δtの間に,他の全ての状態へ流失する確率を示すと思えます.
両者をあわせて,i状態は動的な平衡を示していると,考えられそうですね.当てずっぽうですが...,面白そうですね.
> 出てくる関係式は > > であっているでしょうか?
ですね.これをテーラー展開したものがmNejiさんの描像にあたります.
ここで平衡状態では が成り立つので,これを代入すると求める式が出てきます.
toorisugari no Hiroさん,mNejiさん,返信ありがとうございます. なるほど,j=iにする必要はないんですね. 出てくる関係式は,平衡状態の条件を使って, ですよね. この関係式と, とどのように結びつければいいんでしょうか? を微小にしたときの のときにしか,上の関係式は成り立たないと思うのですが.
と表しましょう.微少量 に対して
が成り立つなら, が平衡状態の式を満たすのはあきらか. また,同じ条件の下で,Qのn乗の関係式
が任意の自然数 で成り立つので,
が任意の で成り立つのも自明.
>> もしかして >> >> という条件がありますか?
> はい.確かにその条件があります.
前提条件をすべて出してもらわないと問題は解けません.まだ,他にないですか?
だと議論がずいぶん簡単に,かつ,つじつまが合うようになりますね. # そもそも,ちゃんと の定義を述べてもらえれば,簡単だったのに....
先に挙げた式
は(確率が意味を持つための条件の一つである)ノルム保存則 を満たしますが,
> 返信ありがとうございます. > |6dc021bab519a66a3966219996835e14| =(1- ?tΣ |ee4ae2ba9ba0702580404a9130b7830d| > でしょうか?
の
は もしくは を任意の で満たさないとノルム保存則を満たしません.
ただし, が前提条件になるなら,第一の式は簡単な
になり(当然保存則を満たします),ここから
が任意の に対して成り立ちます.
ここから,平衡状態の議論も導けます.
問題: ノルム保存則により
ですが,これを から証明してください.