正準量子化について詳しい文献探しているのですけど,知っている方いたら教えてください.頼みごとばかりすみません.
正準量子化はいわゆる量子化と同じ意味で,
ハミルトニアンの立場→正準量子化(演算子,状態ベクトル) Lagrangianの立場→経路積分量子化
です.たいていの量子力学の本に載っていると思います.Webなら
(第2章の終わり)が簡潔にまとめられていてお勧めです.
ありがとうございます.他の本より簡潔で読みやすいですね. 今クーロンゲージ場,ローレンツゲージ場の量子化についてレポートをまとめています.量子電磁力学のところでも書いたんですけど,静電場を基準にした非相対論的のクーロンゲージと相対論的なローレンツゲージによってうまくいくときが別々に存在するんですけど,この辺の事情はどうなっているのですか?
他にも相対論的な場にディラック場,クラインーゴルドン場がありますが,この辺は全て独立せずに複雑に絡み合っているんですか? 正直ほとんど分かりません.クラインーゴルドン場については今ゴールドスタインの古典力学を参考にしてます.
ゲージ場を量子化しようとすると,ゲージ不変性が絡んできて普通の量子化よりやっかいになりますね.随分と大変なレポートですねぇ…
リンク先を確認してないんですけど,「拘束条件付きの量子化」ってのを考えないといけないはずです. いま私の手元にある教科書だと,九後汰一郎さんの「ゲージ場の量子論I」(培風館)にしっかりした詳しい記述があります.…個人的には“しっかりしすぎてて初学者が読んでもわかんない”ような気もするんですけど.これで理解が進むというタイプの人もいるのかな.ちなみに私はM1のころに拘束条件付きの量子化の部分を読んで,ちんぷんかんぷんでした(笑).D3になってから読んでようやくその価値を知ったような状態です.(まだ理解できてないです.情けない話ですけど) あとは,藤川和男さんの「ゲージ場の理論」(岩波書店)にも書いてありますね.
私はあまり教科書を知らないので,上記2冊に(電磁場の量子化について)書いてあることは確認しましたが,他にもっとわかりやすく解説してある本があるのかもしれません.
勉強する上でディラック場,クラインゴルドン場は,ひとまず独立して個別に考えていっていいんじゃないかな.複雑に絡み合わせるのは,後にとっておいて.
もしすでに量子力学の勉強も終えている,相対論も特殊相対性理論くらいを終えたというのなら,場の量子論の勉強に入ってもいいかもしれませんね.あまり急がなくてもいいと私は思いますけど.
たびたびありがとうございます.こんなこと相談できる人が自分の周りに1人もいないもので.ホント助かってます. ここ読む前に電磁量子力学のところに書き込んだのですけど,要はゲージ場を量子化をするのは非常に困難だということですね.一応の初歩的な関連事項をまとめた後にレポートにゲージ場の量子化の困難について書いて終わらせることにします.
レポート完成.結局量子化はできませんでした.ただ古典力学の重要性を再認識. ゴールドスタインの古典力学はすばらしいですね.電磁気学,解析力学のやる気がかなりでてきました.