a,bはベクトルです.
-2ωsin(ωt)da/dt + 2ωcos(ωt)db/dt + cos(ωt)d^2a/dt^2 + sin(ωt)d^2b/dt^2
の計算なんですが,0になれますか?
証明問題をやっていて,おそらくこの多項式は0になると踏んだのですが,計算が詰まってしまいました.ヒントをいただければお願いします.
冗談半分の話ですが,もし与式の係数2が1であって,次の式だとすると,

になるので,最後の大括弧の中が定ヴェクタなら, 
 はゼロ・ヴェクタになります.
>微分の中が,定数なら良いんですね.
一つの可能性です.
>てことは,元の式では,0にはなれなかったってことですか?
ちなみに,残りを変形してみると,

とも変形出来ますね.
> 証明問題をやっていて,おそらくこの多項式は0になると踏んだのですが,
元の証明問題を出してくれた方が解決が早そうです.
元の問題です.↓
ベクトルX=(cosωt)a +(sinωt)bに対して,
d^2X/dt + ω^2X = 0
X×X’=ωa×bを示すという問題です.
ちなみに,ベクトルを微分しても,ベクトルなのでしょうか? 変な質問ですが,お願いします.
「ベクトル  
 に対して,

および,

を示せ.」という問題ですか.
 は定数, 
 は定ベクトルですね.そうでないと解けません.
> ちなみに,ベクトルを微分しても,ベクトルなのでしょうか?
 のようなベクトル値関数を微分した 
 もベクトルです.
なぜなら,定義により,

ですが,極限を取る前の 
 はベクトルの差 
 をスカラ 
 で割ったものですからベクトルになります.当然,その極限もベクトルです.
# ベクトルにベクトルを足しても(引いても)ベクトル
# ベクトルにスカラをかけても(割っても)ベクトル
# ベクトル値関数 
 の極限 
 の値もベクトル
>定ベクトルを微分したら,0ということですよね? >ということなら問題解けました.
私には,「数学迷い人さんの考え方」も興味深いのですが,それ以上に,「解こうとされている問題」が不思議に見えます.
もし宜しかったら,ご質問の問題は,どのような所にあったのか教えてくださると助かります.
>もし宜しかったら,ご質問の問題は,どのような所にあったのか教えてくださると助かります.
この問題は,ベクトル解析の授業での問題です.今,ベクトルの微分という章に入りました. 疑問に思ったことは,ベクトルでの微分扱いです. 直線であるベクトルを微分するということがイメージしにくかったです. また,定ベクトルを微分したら,0になることがわからなかったです. 定ベクトルというのは,ベクトルXでの要素のひとつであると考えています.
>この問題は,ベクトル解析の授業での問題です.今,ベクトルの微分という章に入りました.
なるほど,判りました.ご説明,有り難うございました.
>疑問に思ったことは,ベクトルでの微分扱いです.
このように,直接的に質問される方が,回答は付き易いです.
>直線であるベクトルを微分するということがイメージしにくかったです. >また,定ベクトルを微分したら,0になることがわからなかったです. >定ベクトルというのは,ベクトルXでの要素のひとつであると考えています.
ここら辺は,確実に理解出来てないと,先に行けば行く程判らなくなると思うので,納得できるまで頑張って下さい.
すでに,toorisugari no Hiroさんが,No.23767で解説されていますが,それと合わせて,質問されると良いのではないでしょうか?
ヒョットして,「ベクトル間の足し算,引き算」のときに,平行移動するのに抵抗が在るとか?私自身も,この疑問にトラップされたような気がします.
位置ベクトル 
 と速度ベクトル 
 とすると,

と書かれます.
これを図で考えます.ただし,「 
 」を面倒なので省略して,単に「 
 」としますが,極限記号は付いているとして読んでください.簡単の為に,一次元のベクトルの表記を考えます.
原点Oから,右の方向を正とします.ベクトルの始点を「・」,ベクトルの終点を「←」や「→」とし,ベクトルの長さを「ー」で表すとします.
・原点から3単位右の位置ベクトルを
「 
 (・ーー→)」
・原点の位置ベクトル,言い換えれば,ゼロ・ベクトルを
「 
 (・)≡(ゼロ)=0」
#ゼロ・ベクトルは本来,「 
 」と書いた方が良いかも知れませんが,スカラのゼロ,「 
 」で代用していますね.
・原点から2単位左の位置ベクトルを
「 
 -(・ーー→) ≡ (←ーー)」
・従って, 「(ゼロ) = (←ーー) +(・ーー→) = -(・ーー→) +(・ーー→) = (←ーー) -(←ーー) 」
〜〜〜〜 以上の準備のもとで,
具体的に,位置ベクトルが時間と共に増えている場合を図示します;
「 
 (・ーー→)」
「 
 (・ーーーーー→)」
「 
 {(・ーーーーー→)-(・ーー→)} 
 (・ーーー→)」
位置ベクトルが時間に依らず一定の定ベクトルの場合には;
「 
 (・ーー→)」
「 
 (・ーー→)」
「 
 {(・ーー→)-(・ーー→)} 
 (・) 
 」
> 定ベクトルを微分したら,0になることがわからなかったです.定ベクトルというのは,ベクトルXでの要素のひとつであると考えています.
ここではベクトルとはベクトル値関数のことです.つまり,

のような形を「ベクトル」と呼んでいます.一般には 
 が変化すると, 
 も変化します.
定ベクトルとは 
 によらず一定値をとるベクトル値関数です.先の記事で示した微分の定義により,定ベクトルを 
 で微分したら 
 です.
デカルト座標系の基底 
 も定ベクトルです(極座標などの他の座標系ではそうなるとは限りません).
# ま,考えてみればなじみの表現
も不思議ですよね. 
 は数であって関数でないのに何故微分していいのだろう.