という関数を考えると, となることを示せ.
という問題で,解いてみたのですが,以下のアプローチに自信がありません.
まず,H(t)をtで微分して, これがこれが負であることを示す. …(*) を示す. …これをグラフを利用して解こうと思ったのですが,(*)とした時点で,シグマを無視してしまっているので,ダメなような気がしているのですがどうなのでしょうか? まず,マスター方程式を使っていないので,それも間違っているような気がします.やはり, にマスター方程式を使わなくてはいけないのでしょうか?
どなたか助言をいただけないでしょうか.よろしくお願いします.
難しい領域に踏み込まれている様ですね.ちょっとYahooで「マスター方程式 ボルツマン H定理」を検索してみると,そのトップに,
>非平衡・非線形の物理(PDF) > http://soliton1.ph.sci.toho-u.ac.jp/nonlinb.pdf
という資料の第3章に,類似した論議が在るようです.ご参考まで.
返信ありがとうございます. 一筋縄ではいかないようですね…びっくりしました.
一回じっくり読んで考えてみようと思います. どうもありがとうございました.
時間が空いてしまいました. mNeji様が教えて下さったページの15ページ最下行についてなのですが,dH/dtは本当にそうなるのでしょうか?
私は のようにはできると思いますが, dP/dtで全体をくくることはできないと思うのです.
どうなのでしょうか?ご意見お聞かせ下さい.
これから外出するので,ちょっと気になる点を; >まず,H(t)をtで微分して, > >
最後の式は, のような気がしますが....
すみませんでした.. そうですね,後ろの も微分しなくてはいけないですよね(汗 これでまたやってみます.
このdH/dtの式変形は,ただの算数的な変形ではないのでしょうか? 16ページの1行〜2行の変形が,何をしているのか読み取れないのですが, 物理的な関係を用いているのでしょうか…?
やはり,講義で出て来たマスター方程式[pdfで言えば式(3.1)に相当する筈でしょうが]を,適用する必要が有るのではないでしょうか.
ただ,いま論じられているのは,まだ定常状態に至っていない場面なので,マスター方程式がどのようになるのかはpdfとは違いでしょう.
ただ,最後の式は,
となり,少しは簡単か?
>16ページの1行〜2行の変形が,何をしているのか読み取れないのですが, >物理的な関係を用いているのでしょうか…?
これって,式(3.4)の直ぐ下の説明;
>途中 m と n の入れ替えを何度か使い,また遷移確率に関する詳細釣り合いの関係式も 用いている.さらに任意の負でない実数 x,y に対して一般的に成り立つ不等式 ...以下略
では駄目ですか?
横レス失礼,なんとなくです. 蛇足かも知れませんが,一応. 最初の質問はお気づきのように,d/dt(log(f(x))=df(x)/dx・(1/f(x))の適用ミス,p16の1〜2行目はただ,Σ添字m,nの対称性を利用して入れ替えただけです(符号に注意).
1行〜2行目でも既に
>途中 m と n の入れ替えを何度か使い,また遷移確率に関する詳細釣り合いの関係式も 用いている.さらに任意の負でない実数 x,y に対して一般的に成り立つ不等式 ...以下略
を使っているんですか!?私には1行目と2行目が全く違う式に見えるのですが…
なんとなく様,時間ですれ違ってしまいました,ごめんなさい.
>p16の1〜2行目はただ,Σ添字m,nの対称性を利用して入れ替えただけです(符号に注意).
これは2行目から3行目のことではないのでしょうか?
そうです.1〜2行目もです.単純ですから書いておきます. (定数項は省き簡略化しています) Σ(-WmnP(n)+WnmP(m))(lnP(n)+1) =Σ{-WmnP(n)lnP(n)+WnmP(m)lnP(n)-WmnP(n)+WnmP(m)} (第3,4項は同じものによりキャンセル) =Σ{-WmnP(n)lnP(n)+WnmP(m)lnP(n)} =-Σ{WmnP(n)lnP(n)-WnmP(m)lnP(n)} (第2項の添字nとmを入れ替える) =-Σ{WmnP(n)(lnP(n)-lnP(m))} となります.
3,4項は同じものなんですか!? もしかして, -WmnP(n)+WnmP(m)=-WmnP(n)+WmnP(n) ということですか?
>えりさん >-WmnP(n)+WnmP(m)=-WmnP(n)+WmnP(n)
と言うより,あくまでΣを取るときのn,m対称性で入れ替えただけです.n,mをただのサフィックスと考えて良いということです.つまり項毎に成り立たなくても全体和として同じものになります.上式右辺は当たり前ですが,左辺は単独で言えるかどうかは分かりません.つまり,意味は添字n,mという記号にあるのではなくて,順番が重要です.くどいようですが,日本語にしてみます. 左辺第一項:状態mからnへの遷移確率×状態nの実現確率 左辺第二項:状態nからmへの遷移確率×状態mの実現確率 これをn,mに関してΣするということなので,入れ替えても同じ事を表していることが分かります.ΣAiBj=ΣAjBi(for all i,j)ということです.
なるほど.項毎に見るのではなくて,あくまでも全体和を考えてn,mを入れ替えているのですね.
そうしていくと,4行目のシグマの直後の[]の中はキャンセルして消えてしまいそうなのですが,それは違うのでしょうか? (時間も遅いので返信はすぐでなくても大丈夫です)
>えりさん これが最後となるかも知れませんが. 4行目はΣ(AiBj-AjBi)×(Cj-Di)の形をしています.Σ直後だけの[]を足し上げてはいけません.かけ算なのであくまで乗算が先です.先ほども書いたように[]の中味がキャンセルしているのではないからです. ついでに言えば,4行目は逆にキャンセルする項をわざと足して,対称性をもたせた形に変形しているわけです(ΣAiBj=1/2Σ(AiBj+AjBi)のように,1/2が付く).勿論展開すれば3行目に戻ります. イヤミではないのですが,答えを先走って良くなかったかも知れません.じっくり考えてみてください.検討を祈ります.
大変丁寧に解説してくださり,頭が下がる思いです…. 本当にどうもありがとうございます.
確かに答えを先走って空回りをしてしまっていたようです.もう一度頭を冷やして計算してみようと思います.
遅くまでお付き合いいただき,本当にありがとうございました.