月の引力で海水が引っ張られて月の方に 海水が行くのは分かりまウが,それと反対側に 海水が集まるのはなぜですか?
地球-月系の公転中心は両者の重心になっており,地球もその共通公転中心周りに「公転」しています.したがって,公転による遠心力が地球上どこでも一定に働くのに対して,月からの引力は地球上の場所によって異なるために,その差が潮汐力となって月に面した側と反対側の両方に最大となって働くのです.遠心力と月引力は地球の重心においてつりあっており,月に面した側では引力が勝り,反対側では遠心力が勝るという結果になります.
Yokkunさんに質問 地球は太陽の周りを1年かけて円軌道でまわっていると普通言いますが, 円軌道であるのは地球の重心ではなく,地球-月系の両者の重心でしょうか.
だとすると, 地球の軌道は概ね円軌道であるが,細かく見ると, 12弁の花型クッキーの外形の様な軌道を少し進んだり遅れたりしながら太陽の周りを動いている のでしょうか.
宇宙人が地球を観測していて,望遠鏡の解像度のせいで未だ月を発見していないのだが, 地球がふらついて,少し進んだり遅れたりしながら太陽の周りをまわっている観測結果から, 地球には見えないが月があるはずだと論文を書くでしょうか.
ワキさん,こんにちは.
>円軌道であるのは地球の重心ではなく,地球-月系の両者の重心でしょうか.
その通りだと思います.ただし,地球-月公転系の重心は地球の中ですけどね. 余談ですが,この論議において「重心」の概念は厳密にいうと使えません.なぜなら,太陽引力の場は,概ね球対称であるとして,地球-月系内の位置の違いに対して定ベクトルにならないからです.球対称場に対して重心は定義できるのかなあ?
>12弁の花型クッキーの外形の様な軌道を少し進んだり遅れたりしながら太陽の周りを動いている
概ね当たっていると思います.ただし,太陽周りの公転半径に対して,地球-月系における地球の公転半径はあまりに小さすぎるので,ほんのわずかに円が凹凸を繰り返すということになるでしょう.月においても同じです.この曲線に名前はあるんでしょうか?公転軌道が直線なら,サイクロイドですね.
>地球がふらついて,少し進んだり遅れたりしながら太陽の周りをまわっている観測結果から(略)
そうですね.ちょうど私たちが恒星の固有運動を観測して惑星系の存在を発見するようにです.^^;