管理人さん,どうも有難うございます! ついでに質問なんですけど,ある漫画で,周りの空間を真空に出来る能力のあるキャラがいるんです. その漫画の中で,その能力を使われて,周りを真空にされた敵キャラが「ぐぉ!息が出来ない・・・・」などとおっしゃられてました. そしてその能力を持つキャラは「あんたの身の回りを真空にしたから,あんた息できないよ」とおっしゃってました.
ここで質問なんですけど,真空下におかれた人間は息が出来ないくらいで,済むとは素人目にもとても思えないんですけど・・・ 真空化に人間が置かれると実際どうなるんでしょうか?
あはは.何か見たことあります.ジョジョですか? いや,あれは空間を削ってたような….それはさておき,真空に近くなるにつれ圧力が下がりますね.それでまず沸点も下がります.だから体中の水分が沸騰して,内部から膨張して破裂するんじゃないでしょうか(あまり考えたくない).他にもいろいろあるかもです.
完全な真空だったら会話も成り立たないような.(^^; 音が伝わらないですよね.
ていう事はほぼ「即死」って事ですか? わはははは.
それからそもそも声が届かないていうのが,笑えました
ちなみにこれはジャンプで連載していた「ブラックキャット」っていう漫画でした.
珍しく答えられそうな質問だ!と意気込んでみたら,もう解答済みでした…^^;
漫画の世界ってすごいですよね.スポーツものなど,ありえない技が繰り広げられまくりですし(笑) でも,ありえんって思いながらも,はまってしまうのはどうしてなのでしょうか.
確かに会話は成り立ちませんね.そこから突っ込まなきゃいけなかった(笑).マンガはすごい世界ですよ.基本的に物理法則は補正しなきゃいけません.キン肉マンでは鎧をつけたロビンマスクの方が,ネプチューンマンよりも先に落ちる(鎧の分重いから先に落ちる)という理論が公然と認知されています.さらに理論は多肢にわたります.詳しくは
をご参照ください.
>崎間さん うわはははははは!!! このサイトであなたは僕を笑い殺す気ですか(笑) もう本物ですね・・・ゆで卵ワールドここに極まれり. 万有引力さえ通用しないこの世界観,見事としか言いようがないです.
それから聖闘士星矢って言う漫画に出てくる黄金聖闘士は,光の速さで動けるらしいんですけど,でも実際そんな事になったら,色々問題起こりまくりですね.
私は高校のときの物理の時間はいつも友人と,ドラゴンボールの技の実現性について議論してました.
マンガやアニメは議論しだすとキリがないですよね. 宇宙船同士の戦闘シーンとかって相手艦に着弾する音は聞こえないはず. 光線兵器が発射されたのを「見て」から避けても遅いと思うし.
でも,作品自体が面白ければそんなことは些細なことです. 現実の物理法則に完璧に従ったマンガだと,現実しか書けないから面白くなさそう.(^^;
横レスすんまそーん. 体温(36℃)での飽和水蒸気圧が59hPa(=44.6mmHg)で, 人間の血管は130mmHgくらいの血圧に耐えているのだから, まわりが真空になっても血液は圧力釜内の水と同じ (血管壁の弾力で加圧される)で沸騰はしないのではないでしょうか?
実際は血液に溶けていた窒素ガスが急激に泡になって 毛細血管が詰まる(空気塞栓)ので,ひどい減圧症を 起こして死ぬのではないでしょうか.
柳さんはじめまして.つじつまを合わせるとまわりの空気の構成物質の酸素濃度を下げれば良いのでは?ようは液体窒素をこっそりこぼす.そして『真空だ』と虚言をはく.そしたら圧力,声の問題は一気に解決ですね.そして皮膚呼吸は呼吸のかなりのウェイトを閉めているはずなのでまもなく死にますね.そして後は能力者は酸素供給能力のある服を・・・ 現実的に考えると全然面白くないですね.
漫画といえばSF系が一番そういうのをもっともらしく間違えてますよね.某反相対性理論のホームページよりも説得力あります.
>実際は血液に溶けていた窒素ガスが急激に泡になって >毛細血管が詰まる(空気塞栓)ので,ひどい減圧症を >起こして死ぬのではないでしょうか. 潜水病みたいな感じですね.考えてみれば潜水病って,もぐる時じゃなくて 浮かぶときになるから,急速浮上病って言った方がいいような・・(バカな事言ってすみません).でも実際どうなるんでしょう.爆発の時,生じた陽圧に引き続く 陰圧で目玉が飛び出す(もちろん目玉親父みたいにコロンと出るわけじゃないでしょうが)というのは聞いたことありますが,そんな風にもなるんでしょうか. 人間では多分倫理委員会を通らないので(当たり前だ!),動物実験はいいかも. それでも最近は実験動物に苦痛の多い実験データは医学論文にacceptしてもらえないようですね.
>爆発の時,生じた陽圧に引き続く陰圧で目玉が飛び出す >(もちろん目玉親父みたいにコロンと出るわけじゃないでしょうが) >というのは聞いたことありますが,そんな風にもなるんでしょうか. 人間の体は水袋みたいなものでほとんど非圧縮性 (肺とか空気の入っている部分除く)です.
私はダイビングやりますけど,水中ではまわりの水圧に合わせた圧力の空気を吸ってる わけです.(そうしないと肺を膨らまそうとする力が胸郭にかかる水圧に負けて 息が吸えない) で,必ずいわれる注意事項は「浮上するときは呼吸を止めない」です. 浮上するにつれて周囲の水圧が下がるので,肺の中の空気が膨張しますよね. このとき呼吸していれば,レギュレータで周辺水圧に合わせた空気が供給されて いるので,何も起こりませんが,息を止めていると,膨張した肺の中の空気は 行き場がないので,肺が破裂することになります.(エア・エンボリズムという)
あと,ダイビングのゴーグル(マスク)は必ず鼻も目といっしょに覆う形になってます. もし鼻が入っていないと,1気圧の状態から潜っていくと,体には水圧がかかるのに, ゴーグル内の空間の圧力は1気圧のままになります.(ゴーグルは変形しないとする) すると,体には水圧がかかっているのに,目のところだけは圧力がかかっていない, いうことになって,眼球がポーンと… ということはなく(^^),実際はちょっと潜るとひどく痛むので, そこまでやる人はいないでしょう. 無視して続けると,眼球の毛細血管が破裂します.(マスクスクイーズという) もっと続けると目が出るかもしれませんね. 実際は鼻から息を出せば,レギュレータから吸っている空気圧は周辺圧力と バランスしているので,大丈夫です.
これと同じで,爆発で陽圧かかるとまわりから圧縮かかるけど, 腕とか足とかは中に空間がないのでつぶれないで, 肺に圧縮がかかる,と.次に陰圧がかかるとまわりから 引っ張られますが,腕とか足はやっぱり膨張しないで, 今度は肺の中の空気が膨張する,となるのではないでしょうか. 確か近くに爆弾が落ちてきたら, 「伏せるときは口を開けて」 といわれていますし…
ということで, >周りを真空にされた敵キャラが「ぐぉ!息が出来ない・・・・」 これは肺の中に残った最後の空気を吐き出していると考えれば なんとかつじつまが合うような気がします. というより息を止めていたら,周辺が真空になった時点で恐らく肺が破裂 しているでしょう.
>レギュレータで周辺水圧に合わせた空気が供給されて >いるので,何も起こりません う〜ん,よくできてるんですねー. 大変勉強になりました(^_^)
> まわりが真空になっても血液は圧力釜内の水と同じ > (血管壁の弾力で加圧される)で沸騰はしないのではないでしょうか?
すいません,僕の意見はあさはかでした.気体になったとしても体液の蒸気圧と真空との圧力差は約45mmHgということで,大した力は発生しないのですね.もっとキッチリ考えないといけませんね,いい勉強になりました.ありがとうございました.