私は大学2年生です. とりあえず解析力学と量子力学は終わったので,独学で一般相対性理論を学びたいと思います.そこで図書館から小玉さんの相対性理論を読もうと思ったのですがなかなか読め進めることができません.ここには皆さん優秀な方がたくさんいるので,聞きたいと思うのですが皆さんは相対性理論を学ぶにあたって先に微分幾何など数学の本をまなびましたか?それとも相対性理論の本をよみましたか?数学からやるにしたらどういうふうにやりましたか? よろしくお願いします.
> 解析力学と量子力学は終わったので,
電磁気学とベクトル解析はマスターされたのですか? それがまだなら,それをやってからですね.
電磁気学とベクトル解析などは理論電磁気学など何冊か本を読みました.フーリエ解析や偏微分方程式ぐらいまでの数学は「物理のための数学」などで学びました.しっかり質問に書いてなくてすみません.
オスカルさん,こんにちは.
よく勉強されていますね.大学2年生でそれだけの学習意欲をお持ちとは,頭が下がります. 小玉さんのテキストは私も持っていますが,正直難しいです.あと何冊か当たって見られたらいかがでしょう?これがいい,という具体的なお勧めができなくて残念ですが,いずれにせよ独学の場合,これ一冊で十分というものはなかなかないと思います.標準的なテキストであれば,通常オスカルさんが学ばれた以上の必要な数学は併せて書いてありますから,読んでいて引っかかるところがあれば並行して必要な学習をすればよいと思います.
>皆さんは相対性理論を学ぶにあたって先に微分幾何など数学の本をまなびましたか?それとも相対性理論の本をよみましたか?数学からやるにしたらどういうふうにやりましたか?
相対論を勉強し損なった者ですが,「電磁気学とベクトル解析などは理論電磁気学」で学んだので,ちょっとコメントさせてください.
私は還暦を過ぎた老人ですが,頭のリハビリテーションでこのサイトを知り,Johさんの記事やtoorisugari no Hiroさんなどの論議を拝見するうちに,「外微分形式の観点から物理を見直す事」は式のイメージ化に有効ではないかと思う様になりました.相対論などに関しては,近くのスレッドで紹介されていると思います.
他方,自分では,ユックリしたペースですが下記の本を学んでいます; <pre> 理工系の基礎数学10 微分・位相幾何 和達 三樹・著 ISBN4-00-007980-8 </pre> なんと言っても,物理に於ける数学では,厳格な証明とかよりは,系を記述する方程式から,どのような幾何学的イメージを汲み出すかが大切だと感じます.電磁気学や解析力学を発展的に学ぶ上で,テンポよく学ぶにはこの本は独特の展開をしているようです.早めに数回眺めてから,興味のある分野の専門書に進まれるのも一法かも知れませんね.
あれ? Diracは勧めないの? > Yokkunさん
あらら・・・^^;
う〜ん.そうですねえ.
(1)P.A.M.Dirac 「一般相対性理論」 訳:江沢洋(東京図書株式会社. 1977) または(ちくま学芸文庫)安いっ!
コンパクトでいい本です. 基礎事項がスモールステップでよくまとめられています.
(2)藤井保憲「時空と重力」(産業図書,1979)
やさしい入門書です.
(3)冨田憲二「相対性理論」(丸善.1990)
はじめの方は読みやすいですが,間違いが目立ちます.
(4)戸田盛和「相対性理論30講」(朝倉書店,1997)
ちゃんと読んでませんが,読みやすそうです.
(5)ランダウ,リフシッツ「場の古典論」
これはご存知でしょう.とても読みきれません.orz でも安価版が出たので,ひとつお守りにおすすめです.
(6)平川浩正「相対論」(共立出版,1971)
復刻,出るかな?
(7)内山龍雄「一般相対性理論」
持ってませんが,有名ですね.内山さんにはパウリの訳本もあります.
何か古い本ばっかし.年齢がばれそうです.
> (5)ランダウ,リフシッツ「場の古典論」 > でも安価版が出たので,ひとつお守りにおすすめです.
えっ 「力学・場の理論―ランダウ=リフシッツ物理学小教程 」 (ちくま学芸文庫)
の事ではないのですか?
そうそう,ごめんなさい. 私は東京図書版で両方もってるもんだから,つい.
Yokkunさん, toorisugari no Hiroさん,mNejiさん,ありがとうございました. 場の古典論は持っていたのですが読んでないので,早速読みたいと思います. 書店に行ったのですが,ディラックは他の本と比べてとても薄くて小さく驚きました.簡潔そうですが,最初にしてはと戸惑ったので,内山さんと平井さんの本を自分のクリスマスプレゼントとして買いました.平井さんの本は東京の明倫館書店で売っていました.皆さんが言うように,一つの本を基本にしながらも,いろいろな本を参考書として読みすすめ,同時に必要な数学を身につけていきたいと思います.