こんにちは^^ 極座標(r,θ,φ)について∇(∂/∂r,∂/∂θ,∂/∂φ)をそれぞれの座標表現で求めるときは,どうすればいいですか?
いろいろ調べたんですが調べているうちにナブラとかいろいろごちゃごちゃになってわからなくなってしまいまして・・
お願いします.
まーさん,あまり厳密でない説明をしてみたいと思います.
まず,1次元の関数f(x)があったとして,その微分を考えます.「 」が十分に微量ならテイラー展開の1次の項までで表せて,
いま,x軸について,「座標値x」の増える方向に単位ヴェクタ を考えると,「座標値x」の点の座標ヴェクタ と書けます.また単位ヴェクタの為に,その内積 に注意すれば,
そこで,一次元ヴェクタ演算子 と,位置のヴェクタの微分(微小変位) とすれば,関数の微分はヴェクタ表現として,
となります.
式(3)は,1次元から3次元デカルト座標には容易に拡張されて,
となる訳でした.ですから,勾配ヴェクタ演算子の任意座標系での表現は,位置座標の微分ヴェクタとその基底ヴェクタが決まれば,「式(4)が成り立つ様に決まる」と考える事ができます.
そこで,極座標 での表現を求めてみます.
従って関数 の全微分は,基底ヴェクタが単位直交である事を利用すると,下記の様に変形出来る;
これを式(4)と比較して