不躾ながら唐突に質問させて頂きます. 振動を同定する為に,可視光や紫外線の吸収が用いられず,赤外線の吸収が用いられている理由は,赤外線のωが物体内の分子の角振動数に近く,可視光や紫外線のωは大きいからでしょうか?なんか稚拙な理由説明になってしまいます.何方か助言,解説頂戴願います.
分子の角振動数というよりも,振動のエネルギー準位の間隔に関係します. 分子を調和振動子と見なすと,振動のエネルギー準位の間隔は一定になります. 調和振動子の選択規則によると,エネルギー準位が1つだけ上下する遷移が可能で,1つ上の準位に上がるとき,準位間隔に等しいエネルギーの光を吸収します. 多くの分子では,その光の波長が赤外線の領域になるわけです.
そうなのですか! 分子の角振動数に関係すると授業で習い,完全にそのような思考になりかけていました.yama様,有難うございます.振動のエネルギー準位の間隔に関係しているんですね.
が分子の隣接振動エネルギー準位の間隔で,赤外線を吸収するというのは,赤外線が分子の隣接振動エネルギー準位間の遷移を刺激するからなのですね.上の準位に励起させるために必要な電磁波の波長は赤外線に一番近いからということでしょうか?
・・・今日,テストです(涙)質問のお答えを聞く前に・・・.
分子の角振動数に関係するともいえます. 吸収する光の振動数は分子の基本振動数に等しくなるからです. しかし,2倍振動とか3倍振動とかの振動数の光は吸収されません.
テスト前に答えて頂き,こうして今確認できています.yama様,貴方は本当に良い方です.この掲示板にいらっしゃる方,皆秀逸です.有難う御座いました,頭が上がらぬ思いです.