はじめまして. 最近,スイス,フランスにLHCと呼ばれる巨大な加速器ができましたよね. この加速器を使って研究することによって, ・ヒッグス粒子の発見 ・超対称性粒子の発見 ・QGPの性質解明 等のテーマがあり,学問的には非常に興味深いことを行っていると思います.
突然ですが,これらを研究する意味とは何でしょうか? 確かにこれらを研究することによって,まだ知られていない物理を知ることができたり,宇宙の進化がわかるかもしれません.学問的には非常に面白いと思います.しかし,たとえそれらがわかったとしてもそれが人々にどう役にたつのでしょう?
この分野で研究を行っている先輩に聞いたのですが,「人々の役にはたたないよ.学問というのはそういうものなんだよ.」という返事が返ってきました.個人的にはその考えは間違っていると思います.実験施設には莫大な資金が必要でそれらは税金からでているのですから,なんらかの形で人々に役立つ研究をするべきではないでしょうか?
そこで考えたのですが, この分野に限らず基礎研究というのは,今は役に立つかわからなくてもそれがわかれれば,しかし,もしかしたら何らかの形で人々の生活を豊かにできるかもしれない.
そんな感じではないでしょうか?みなさんはどう思いますか?
役に立つってどういうことなんでしょうね.
多額の費用をかけたすばる望遠鏡やハッブル望遠鏡などで,宇宙の深淵の銀河の映像を見ることがありますが,それが経済的に意味があるかというとたぶん全くないと思います.でも,美しくて感動する映像を観ると納税者として「金を払ってもいいな」と思います.
どんな研究も将来「何らかの形で人々の生活を豊かにできる」ことは疑いないことですが,「じゃあ,どういう形で?」という問いに答えられる研究者は余りいないと思います.