大学1年です. この間,講義で極座標における回転運動の記述を習いました. そし今は,相対運動における回転座標系を学習しています. この両者の違いがよくわかりません. 極座標表示でも遠心力は書かれているし,常に物体がr軸上にあるように動くことからも,極座標表示が,相対回転座標系と同じに思えてしまいます. その一方で,極座標表示ではコリオリの力が書かれていないようにも見えるし,極座標表示のθ方向の方程式は,角運動量とモーメントの関係式と同値になっていることに気が付き,余計に戸惑ってしまいました.
この両者の違いを分かりやすく教えてください.よろしくお願いします.
>極座標における回転運動の記述
通常の慣性座標系Oxyzは直交静止座標系として取ります.この場合,それぞれの単位方向ベクタ(基底ベクタ)は時間に依存しませんし,座標の位置にも依存しないで一定です.
#勿論,落下しているエレベータのなかで直交座標系をさだめると加速系になってしまいますが.
他方,極座標での単位方向ベクタは,座標の位置ごとに方向が変わります.勿論,基底ベクタ間には直交関係は成立しています.
今,ある質点の運動を極座標で記述すると,基底ベクタは,その質点の運動にともなって変化する,言い換えれば,非慣性座標系ないしは加速座標系になる訳です.
#動径方向だけの運動に制限されていれば,極座標系においても,基底ベクタは時間に依らずに一定になりますが....
数学的な用語使いには自信がありませんが,このような考え方から始めると如何でしょうか.
mNejiさんがおっしゃるように,座標変換で非慣性座標系に移るので,見かけの力が発生するのは,軸座標系でも回転座標系でも一緒です.でもそのとき発生する見かけの力は違う物です.
回転座標系で発生する見かけの力が遠心力やコリオリ力であり,軸座標系で発生する見かけの力は遠心力やコリオリ力「みたいな物」に過ぎません.誰も名前を付けてない別の力です.
軸座標系では粒子が静止状態なら見かけの力は発生しませんが,回転座標系では遠心力が発生します. 粒子が定常角速度運動しているときのみ,軸座標系の見かけの力が遠心力やコリオリ力と一致するだけです.
座標変換によって発生する見かけの力は様々である.というだけのことです.