無題

無題

M さんの書込 (2008/10/05(Sun) 23:11)

化学エネルギーについてよくわかりません.

本に「化学反応をおこして得られるエネルギー」とかいてありました.

ならなぜ光合成も光エネルギーが化学エネルギーに変化したことになるのでしょう

か.

またガスバーナーの場合でも,化学反応によって熱ができているのに,化学エネギ

ーが熱エネルギーに変化していることになっているのでしょうか.

Re: 無題

mNeji さんのレス (2008/10/06(Mon) 01:07)

>ならなぜ光合成も光エネルギーが化学エネルギーに変化したことになるのでしょうか.

原材料として水と二酸化炭素と光とからグルコースを生成する訳ですから,グルコースとして化学エネルギの形でエネルギ貯蔵されたのでしょう.

光合成の初期段階では水の電気分解により水素イオンと電子が生成し,発生した水素イオン濃度勾配によってADP→ATPの合成が起こる.第二段階では,そのATPの化学エネルギと二酸化炭素とからグルコースを生成する様ですね.

まさに,エネルギ転換のオンパレードです.

他方,筋肉に貯蔵されたグルコース(グリコーゲン)は,有酸素運動では効率的にATPに転換され,筋原繊維でミオシン分子に対してアクチン・フィラメントのスライドを起こす化学エネルギ源となり,筋肉の運動と,それに伴う発熱を生じる訳です.

上記のように「生体内で起こるユックリした化学反応」も,「ガスバーナーの場合での速い化学反応」もエネルギの解放という意味では同じだというのは,凄い事ですね.