抵抗力のある落下運動の問題について

抵抗力のある落下運動の問題について

ユーテー さんの書込 (2008/08/15(Fri) 02:49)

高専4年です.物理学の課題の, 「質量mの物体が速度vに比例する抵抗力-kvを受けつつ落下運動をした結果,時間tで距離y移動した.抵抗係数と質量の比k/mを求めよ.ただし,初期位置0,初速度0,重力加速度をgとする.」 という問題で,k/mを求めるところの途中ででつまづいてしまいました. ya^{2}-gta-e^{-at}+1=0 ( a=\frac{k}{m} ) 上式を"a=_"の形にしたいのですがどうすれば良いかわかりません.求め方が間違っているかも知れないので申し訳ないです.ヒントだけでも教えていただければ幸いです.よろしくお願いいたします.

Re: 抵抗力のある落下運動の問題について

mNeji さんのレス (2008/08/15(Fri) 12:37)

ユーテーさん,初めまして.

お示しの式は次元に不一致が見られます.一度,運動方程式を示して,得られた解とともに示されないと,どこで困っているのか解り難いと思います.また,座標系の取り方も明確にしておく方が良いですね.

Re: 抵抗力のある落下運動の問題について

ユーテー さんのレス (2008/08/15(Fri) 21:38)

運動方程式は, m\frac{dv}{dt}=-kv+mg で,これをv(t)について解いたら, v=\frac{mg}{k}(1-e^{-\frac{kt}{m}}) となりました. ここで,vを時間積分して落下距離y(t)を求めたら, y=\frac{mg}{k}\{t+\frac{m}{k}(e^{-\frac{kt}{m}}-1)\} となりました. y,t,gがわかっているので,それを使って \frac{k}{m} の式に直そうとしているのが初めの質問で聞いているところです. 上手く説明できなくて申し訳ないです..

Re: 抵抗力のある落下運動の問題について

mNeji さんのレス (2008/08/15(Fri) 23:40)

簡単な問題の時こそ,ケアレス・ミスに注意しましょう.そういう私でさえ,よくするのですが....

垂直軸の下向きにy座標を取ったとすれば,運動方程式は合っていると思います.すると,辺々をmで割ると, \frac{dv}{dt}=-\frac{k}{m}v+g ですね.

ここで,定数項 \frac{k}{m} は時間の逆数の次元を持っているので \frac{1}{\tau} とします.

とすると,変数分離形にできる;

\frac{\mathrm{d}v}{v-g\tau}=-\frac{\mathrm{d}t}{\tau}

ここで,辺々は無次元であることに注意しましょう.これから先は,ご自分でチェックしてください.

数学の問題だと無次元の場合が多いと思いますが,物理の運動方程式では次元があります.出来るだけ,直感的な常数を定義しておくと,式の変形中に「次元チェック」が出来ます.面倒でも,順番に見返す癖をつけておくと良いと思います.

で,正しい解が出たとして,指数関数部分が線形で無い為に話が複雑になります.そこで,t<τとかt>τとかで場合分けして検討出来ませんか?

Re: 抵抗力のある落下運動の問題について

mNeji さんのレス (2008/08/16(Sat) 08:38)

微分方程式を解かないで,ケアレス・ミスと申し上げました事をお詫びします.問題は,最後まで計算しないといけません:→自分.

さて,本論に戻ります.あるtとyとの組の値が判るという事は,あるtとvとの組の値も判ることですね.同様にdv/dtも判るわけです.とすると,時間をパラメータにして, (\dot v(t), v(t)) のグラフを書けば,その傾きから \frac{-1}{\tau} を決めることができます.解析的な方法ではありませんが....

Re: 抵抗力のある落下運動の問題について

ユーテー さんのレス (2008/08/16(Sat) 17:01)

こんなにめんどくさい問題だったとは...後は自力でやってみます. 返答ありがとうございました.

Re: 抵抗力のある落下運動の問題について

なんとなく さんのレス (2008/08/16(Sat) 18:39)

横レス失礼.

お気づきかも知れませんが,この問題ではt→∞での漸近的な挙動でいいのでないですか.指数項は速やかに0に近づきます.

Re: 抵抗力のある落下運動の問題について

toorisugari no Hiro さんのレス (2008/08/16(Sat) 19:19)

主題者の意図を考えると,たぶん,陰的な表示式

ya^{2}-g(ta+e^{-at}-1)=0 \quad (a=\frac{k}{m})

で解答としては十分だと思います.

どうしても,その先に進みたければ 上の式を無次元化したもの

\frac{\beta^2 \gamma}{2} &= \beta + \mathrm{e}^{-\beta} -1\\(\beta &= at)\\(\gamma &= \frac{2y}{gt^2})

を考えます.ただし,文中には明記されていませんが, 0<\beta, 0<\gamma<1 です. \gamma をパラメータに \beta の挙動を調べるという問題ですね.

特に \gamma \to 0 , \gamma \to 1 の両極限,あるいはおなじ事ですが, \beta \to \infty , \beta \to 0 の両極限,は計算が簡単になるので,これを調べればだいたいの挙動はわかるのでは?

# なんとなくさんがおっしゃっているのは \beta \to \infty ( \gamma\to 0 )の場合ですね.