自重でのばね振り子の周期

自重でのばね振り子の周期

シュレディンガー さんの書込 (2008/06/11(Wed) 00:01)

高校でのばね振り子の実験で先生が,重りをつけてない時の ばね振り子の周期は,重りをつけてる時の何倍かと聞かれて今そのことで 悩んでいます. 先生のヒントは「ばね定数k,質量mのばねを水平な滑らかな台に置いた時自然長がLであった. 問1,このばねを鉛直につるしたら,いくらの長さになるか求めなさい. 問2,上の結果は,ばね定数k,質量ゼロのばねにいくらの質量の物体をつるした 場合に相当するか?」というのが先生のヒントです. 積分を使うそうです.どうか高校生の自分に教えてください.お願いします.

Re: 自重でのばね振り子の周期

yama さんのレス (2008/06/11(Wed) 14:28)

問1が分かれば問2も分かると思いますので,問1について説明します.

ばねに加わる力とばねの伸びの関係は

F=kx=kL\frac{x}{L}

となります. ここで \frac{x}{L} は,ばねの自然長に対する伸びの比ですが,ばねの伸びが一様である場合は,ばねの微小部分 dl に対する伸び dx の比 \frac{dx}{dl} も同じになるので

F=kL\frac{dx}{dl}\tag{1}

となります. ばねに働く力が一様でなければ,伸びも一様でなくなりますが,それぞれの微小部分にはたらく力を F とすると,やはり(1)が成り立つと考えられます.

従って,おもりをつけないばねをつるしたとき,下端から自然長で l から l+dl までの部分 dl の伸びを dx とすると(1)が成り立ちます. このとき F はばねの微小部分 dl にはたらく力ですが,これは下端から自然長で l までの部分にはたらく重力に等しく, m,g,L,l を用いて表すことができます. これからばね全体の伸び x

x=\int_0^L\frac{dx}{dl}dl=\int_0^L\frac{F}{kL}dl

で求められます.

Re: 自重でのばね振り子の周期

toorisugari no Hiro さんのレス (2008/06/11(Wed) 16:17)

あれ? 1/2のfactorがでないですが.... (大雑把にいってばねの重心(L/2)に荷重があるわけですよね.)

Re: 自重でのばね振り子の周期

yama さんのレス (2008/06/11(Wed) 16:26)

Fl に比例するので積分すれば1/2のfactorが出ると思います.

Re: 自重でのばね振り子の周期

DIO さんのレス (2008/06/12(Thu) 10:52)

質問者ではないのですが失礼します 解いてみたのですが,よく分からないことがありまして,,

バネを自然長においてn等分した部分のつり合いの式を考えると, ある部分のバネ定数,バネの伸びをそれぞれ k_i,x_i として( i=1 がバネの下端)

\frac{mg}{n} + k_ix_i = k_{i+1}x_{i+1}

これより

k_ix_i = \frac{mg}{n}i

また, k_i=nk なので

x_i = \frac{1}{n^2}\frac{mg}{k}i

よって

x &= \lim_{n \to \infty} \sum_{i=1}^{n} \frac{1}{n^2}\frac{mg}{k}i \\&= \frac{mg}{2k}

k_i=nk というのが勘でしたが答えがyamaさんの出されたものと同じみたなのであってそうな気がしてます.

自分で書いておいてなんですが何故 k_i=nk が成り立つんでしょうか

Re: 自重でのばね振り子の周期

yama さんのレス (2008/06/12(Thu) 13:28)

ばねを水平に引く場合のように,ばね全体に一様な力 F が加わる場合を考えます. このとき,ばね全体について F=kx ,n等分した各部分について F=k_ix_i が成り立ちます. また,各部分の伸びは等しく,その和がばね全体の伸びに等しいので x=nx_i の関係があります. これらの関係式から k_i=nk が導かれます.

Re: 自重でのばね振り子の周期

DIO さんのレス (2008/06/12(Thu) 23:26)

なるほど,結局yamaさんがNo.20271のはじめの方で書かれていたことと同じ分けですね. 有り難うございました.

力が一様で無くても n\to\infty とすることでこれが成り立つ,という理解であってますでしょうか