初等物理を習っています. クーロンC単位の授業で,以下の様に習いました.(勘違いがあるかも) ?原子は原子核とその周辺を高速で運動する電子で構成. ?原子核は正の電気量eクーロンの陽子と電気量を持たない中性子で構成 ?電子は,負の電気量-eクーロンを持ち,その個数は陽子と同数なので,原子は電気的には中性.
この時点でwikipediaでクーロンを検索すると,以下のような文章があります.(08年6月1日時点) 前文略 ?しばしばクーロンは1モルの,即ちアボガドロ定数個の電子が持つ電荷と定義されていると説明することがあるがこれは完全な誤りで在る・・云々 ?正しくはファラディー定数を使う・・云々 ?あえてアボガドロ定数を使うなら1クーロンは電子素量×1.036×アボガドロ定数×10^-5である・・
今習っているのは,上記で完全な誤りという方式(考え方)です(と理解しています)
さらに,wikipediaでファラディー定数を検索すると以下のような文章があります. ?クーロンとは陽電子(又は陽子)の1モルの電荷. ?(即ち)電気素量にアボガドロ定数を掛けたものに等しい.
さらにさらにわからないのは確か高校化学でアボガドロ定数と1モルの関係は,1モルの中に含まれる「原子数」がアボガドロ定数だったように思うのですが.元素の周期表でそう習った記憶あり.
すると上記wikipediaの解説はどういうことなのか,こんがらがってきました.
まったく物理は中学生レベルです.誰か簡単に教えてくださいませんか.
岩崎さん,初めまして,なんとなくです. まずは,落ち着きましょう.授業で習ったことは全て正しい(ただし,初等物理の範囲で)です.整理しましょう. 1クーロン(C)は1A(アンペア)の電流が1秒間に運ぶ電気量です.それは陽電子(または陽子)1個が持つ電荷(素電荷といいます.記号e)を1として, 1クーロン(C)=6.241506×10^18個(倍)分になります. 一方,ファラデー(F)は素電荷のアボガドロ数(6.022×10^23)個分,つまり 1ファラデー(F)=6.022×10^23個(倍)分 となります.原子数(またはイオン数)をアボガドロ数個分集めたのが,1モルですから,1クーロン=6.241506×10^18個/6.022×10^23個×アボガドロ数×e つまり,1クーロン=電気素量×1.036×10^(-5)×アボガドロ数個 と書かれているわけです.
以上でお分かりのように,間違いは, >wikipediaでファラディー定数を検索すると以下のような文章があります. >?クーロンとは陽電子(又は陽子)の1モルの電荷. >?(即ち)電気素量にアボガドロ定数を掛けたものに等しい.
の部分で,正しくは, ? (1)ファラデーとは陽電子(又は陽子)の1モルの電荷. ?(即ち)電気素量にアボガドロ定数を掛けたものに等しい.
どうでしょう.お分かりですか.