はじめまして.学部3年の者です.物理学科ではないのですが,相対論に興味があり独学しています.
もしかしたら数学の質問になってしまうかもしれませんが・・・
小玉英雄先生の相対性理論(培風館)のP208の(8.25)式
についてです.ここで は時間座標
の座標基底
です.また
は共変微分です.この本によると,この式は一般的に成り立つそうなのですが,まず座標基底の定義から
となると思います.すると
となりますが,計量テンソルの共変微分は常にゼロになるので,結局
が得られてしまいます.いったい何がおかしいのでしょうか?他の本を当たっても同じような話題が載っておらず,困っています.どなたかお願いします.
ちなみに上の本では,時空が定常的で計量が時間によらないとき, となるから
であり,このとき
はキリングベクトルとなる,と書いてあります.
私の知っている設定と違うのではずしているかもしれませんが,
が違うように思えます.
#
は別の座標系,
の
も別の座標系での表現ではないのですか?
返信ありがとうございます.
と
が別の座標系での表現というのは,
における
と
における
が別のものだということでしょうか.考えてみたのですが,文脈から判断すると恐らくそれは無いと思います.
上記の本から,一部のみそのまま抜粋します↓
「時間的に定常的な時空では,適当に時間座標 と空間座標
をとると,時空計量の成分は空間座標のみに依存すると考えられる:
(8.24)
一般に, に対して
(8.25)
が成り立つので,時間座標の並進に対応する無限小変換 は計量(8.24)のキリングベクトルとなる.・・・」
というようなことが書いてあります.ただ,リー微分の公式:
によると確かに
となるような気もしますし・・・.何がなんだか分からなくなってきました(^^;
ううむ.ちなみに私が参考にしたのは内山龍雄さんの「一般相対性理論」のp138です.
私がリー微分を理解していない,つまり, に対して,
となるであろう等式の,右辺と左辺の意味の違いを正しく理解できていない(あるいは等式が間違っているかどうかがわからない)ので,これ以上は降参です.