もうひとつ質問させていただきます.
なぜ薄い直方体の重心のまわりの慣性モーメントの式は
I=(1*M*(a^2+b^2))/12
となるのですか?この式の導き方を教えてください.
辺の長さが の長方形の,板の重心を通り板に垂直な軸まわりの,慣性モーメントの式を求めるには,面密度を とおいて,
を計算すれば良い.
ρ=M/ab となりますか?
五郎さん,はじめまして,なんとなくです. どのレベルで答えて良いの分かりませんが,toorisugari no Hiroさんのレスで本質は尽きていますので,実際的な計算問題として解くやり方を書きます. まず,直交軸の定理は御存知ですか?直方体の重心まわりと書かれていますが,ここの慣性モーメントはあきらかに直方体に垂直な軸まわりの場合ですね.薄い直方体(長方形の板と思えば)の面内に辺に平行にX軸 ,Y軸をとれば,それらの軸の回りの慣性モーメントをそれぞれIx,Iyとすると,その交点に垂直なZ軸回りの慣性モーメントIzはIz=Ix+Iyとなり,これを直交軸の定理といいます. ところで,Ixは長方形の板をその2等分線を軸として回転する場合ですが,慣性モーメントに関与するのは軸に垂直な長さのみであり,結局,棒と同じ事になるので,辺長をaとすると,Ix=M(a/2)^2/3です.同様に,Iy=M(b/2)^2/3ですから,Izは上記定理より直ちに求まります.