解の表現の問 外国にも∃

Re: 解の表現の問 外国にも∃

スパイク さんのレス (2007/09/26(Wed) 22:05)

物理関係の掲示板ですので,若干補足を入れつつ,

まず,

多項式: P(x)

は,因数分解した時に,2次方程式のようには解を持たない(「既約」といいます) 因子が出てきます.これを「中間体」と呼びます.中間体を慣用的に

環: Q(x)

と表記することがあります. 解を持つ因子は,「可約」と呼びまして,多項式を分類したり,性質を調べるために群論を用いる事があります. 一般には,本掲示板には記載がない専門用語や表式,記号が出て来ますので, これを「数学語」と名付けますと,馴染みのある人とない方が居られるかと思われます.

そこで,せっかく実積のある「 \mathit{Mathematica} 」をお持ちのようですので, 議論を物理と数学との”架け橋”として,グラフ(図)の出力をもしされれば, 数式は,「抽象的な何か」と感じても,「グラフ(図)」であれば, イメージ(具現的想起)がし易いのではないかと思われます.

もし宜しければ,Gさんの方でも”一つの枠内に”グラフの方を出力されたり,用語の説明を入れたりして, まとめて行かれれば,皆様に於きましては,より分かりやすいかもしれません.

確かに,三次方程式でも意外と(虚数解を除くことにより),「中間体」等の議論はし易いかもしれません.

数学で言う群論は物理では,慣用的な部分が若干違うことがあるかも判りませんので, 以上宜しくご検討願えれば幸いかと存じ上げます.

#「利用既約」に準じておられれば返答が得やすいかと思われます. #私も \mathit{LaTeX} は,久しぶりですし,むしろなるべく平易に表現したいかと思っております.

*)2007.9.27表記上の修正を施しました.

Re: 解の表現の問 外国にも∃

スパイク さんのレス (2007/09/27(Thu) 22:45)

追補です.

P_n(x)=\sum_{i=1}^{n}\alpha_ix^i において, n=3 の場合, 与えられた表式

P_1(x)=-8 - 14x - x^2 + x^3 P_2(x)=1 - 5x + 2x^2 + x^3 P_3(x)=x^3 - x + \frac{1}{3} P_4(x)=x^3 - 2x - 2 P_5(x)=8x^3 - 6x - 1 P_6(x)=8x^3 - 6x + 1 P_7(x)=x^3 - 3x + 1 P_8(x)=x^3 - 3x - 1

は,可約であることが証明されていますが, 係数行列から,解を一意的に定めることが可能です. #これが証明となりますが,宜しければ,ご確認下さい.

一方, P_n(x)=\sum_{i=1}^{n}\alpha_ix^i=r_k においては, 関数の偶奇性から,係数行列を求め, 収束半径が予め分かっている場合には,三角関数等の周期性関数にて表現することにより, より早く議論が進められたかと思われます. #アルゴリズム(論理演算回路)の最適化に通じる部分でもあります.

発展的要素としては,多項式が,多変数の場合ですが,ちょっと考えてみてください.