「10分で物理」といった論議に続いて

「10分で物理」といった論議に続いて

zoro さんの書込 (2007/08/28(Tue) 01:04)

以前,英国の大学に留学中の学生さんが,地元の方々に「10分間で物理の解説」をしたいが,といった事で論議をされました.

其の中で,英国と日本との違いについてのやり取りがありました.この時の印象が深く残っていて,夏休みに図書館で下記の本を見つけて読みました.

脱線好きな人のための理論物理のはなし, 高橋 康・著, 日本評論社, 2006-02, ISBN4-535-78447-7

著者の高橋さんは,理論物理では「高橋-ウォードの関係式」で知られた研究者で,名大を卒業され,米国,アイルランド,米国,カナダと研究・教育に活躍され,近年では,日本語の参考書も多数出されていると思います.

高橋さんの参考書は,とても凝縮された説明なので,私のようにトロイ頭の持ち主には難しすぎます....という事で,ほとんど敬遠状態だったのですが,「物理感が国ごとにどう違うか」という点で,この本を拝見しました.

大学も,高学年の学生さんならば,是非ともご自分で読まれる事をお勧めします.また,外国の大学で勉学されている学生さんも,物理には少し目を瞑って,一種の「物理にたいする姿勢」という意味で読まれると善いかも知れません.

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最近,週刊朝日に,野球の松坂選手の話が出ていて,ボストンを根拠地にしていても「日本食の食材」に困るような事が書いてありました.

高橋さんの上記の本にも,日本語の図書を入手するには,友人の方々の協力が不可欠と書いてありました.

そう考えると,現在外国の地で勉学に励まれている方々も,気楽に「物理文化論」をお書きになると,ストレス発散になっていいかと感じました.

以上,駄文,失礼しました.@昼間に久々に,30℃を切った日.