クウォークやレプトン,ゲージ粒子が存在することが発見されたなど書かれていることが多いが,どのように実現象にかかわってくるのでしょうか?できればそれが出てくる理論課程もお願いします.
堀那さんなら,以下の質問 「陽子や電子,光子が存在することが発見されたなど書かれていることが多いが,どのように実現象にかかわってくるのでしょうか?」 にどう答えますか?
# さらに簡単な # 「原子が存在することが発見されたなど書かれていることが多いが,どのように実現象にかかわってくるのでしょうか?」 # でもかまいません.
私にはこれでも難しい質問だと思います.まして元の質問のままだと,堀那さんがどのレベルの,どういう方向の,答えを期待してるのか予想できないので,私には無理です.
[追記] できれば,「どのように実現象にかかわってくる」の主語が「(素)粒子」なのか「存在すること」なのか「発見された」ことなのかを示してもらえれば,選択肢がずいぶんと絞り込めます.
返信ありがとうございました. 発見されたことでお願いします
> 発見されたことでお願いします
直接もとの質問にお答えする力量はありませんので,
>> # 「原子が存在することが発見されたなど書かれていることが多いが,どのように実現象にかかわってくるのでしょうか?」
で考えてみましょう.
物質に究極の単位(atom)があることは古代から言われていました.とくに,19世紀の熱力学・統計力学の発展の中で原子が存在するという有力な学説がだされました.しかし,実際に原子が存在することが発見されたのはそのずいぶん後です.
物理学者のマッハは熱力学者との論争において「私は原子を見たことがないので信じない」と言っていましたが,実験で見られるようになって,あっさり自説を曲げたそうです.(もうすこし,早く見ていたら論敵のボルツマンは死ななくてすんだのかもしれません.)
発見される後と前で「どのように実現象に」変化や関わりがあったのでしょう. たぶん,大衆レベルでは「原子」がオカルトの一種でなく確定した知識に変わったというだけで,哲学的な世界観の変化はともかく,なんの影響もなかったと思います.
そういう意味では素粒子の発見も,若干の哲学的な世界観の変化と,知的好奇心の刺激以外には影響はないでしょう.
じゃあ,何の意味もないかというとそうではありません. 現代の科学は多くは原子を前提にしています.もし,原子の発見がなかったら,技術(半導体など)は変わらずあるかもしれませんが,「何故かは理解できないがそうなってる」半ばオカルト・錬金術の様なものでしょう.(ちょうど現代の高温超伝導の様に.)
知識と理論体系が確かなものであること確認できたことは科学者にとっては重要なことです.原子が発見されたあと熱力学が確かな理論として確立し,さらに電子や光子の振る舞いを調べるうちに量子力学が生まれました.これらは「原子発見」後の「実現象」(現代の科学技術)につながっています.
素粒子の発見もいまのところ,有力なフィードバックは思い当たりません.しかし,知識と理論体系が確かであると保証されたことは,大きいと思います.何十年,あるいは百年単位かもしれませんが,の後に生まれる理論から我々の生活に直接関係する技術や知識が生まれるかもしれません.