始めまして,現在古典物理について勉強しているのですがダランベールの原理を勉強していて疑問に感じたことがありましたので一つ質問させて頂きたいと思います.
ダランベールの原理では束縛条件(摩擦など)が0であれば拘束力のなす仕事を0としていますが,これは摩擦が働けばダランベールの原理が成り立たないと考えてもよろしいのでしょうか?解析力学の本を4冊ほど読んでみたのですが,全ての本で摩擦が0であればと仮定しているので,恐らく摩擦によって成り立つか否かが決定されると思うのですが・・・ またそうであるならば,摩擦以外にダランベールの原理を成り立たなくさせる束縛条件としてはどのようなものがあるのでしょうか?
基本的な質問で非常に心苦しいのですが,教えて頂けるのならば嬉しいです.どうかよろしく御願いします
鬼の平次(大学1年)さん,初めまして.
要はエネルギの散逸仮定があれば,エネルギ保存則が成り立たず...と言う事ですね.
ですから磁場に対して,金属円盤が回転する系では,誘導電流によってエネルギ散逸が起ります.仮に金属円盤の系を単純な力学系として記述していれば,エネルギ非保存と見えるように思います.
私見ですが,解析力学を初めて勉強される場合,束縛系のように小難しい事には,目を瞑って,大筋の流れを追って話を理解して,一段落してから,もう一度見直すのも一法と思います.少数意見かも知れませんが.
エネルギ保存則・・・ヤツが関わっていましたか.何かしら想定以外の力が働いたら成り立たないのだろうなと漠然と考えていましたが,頭に浮かんでくるのは機械的なものばかり・・・ まさか,誘導電流とは考えが至りませんでした.目から鱗が花粉症のごとくポロポロ落ちました.ありがとうございます!!
ツールとしての物理学を勉強してきたのですが,そろそろ根っこの方にも手を出してみようかと色気を出したところ,物理の迷宮に入り込んでしまいました.今後はご助言に従い沢山の資料に手を出すのではなく,一つのことを深く深く掘り下げていく方式に切り換えます.
丁寧かつお早いご助言大変参考になりました.zoroさんありがとうございます.
>ツールとしての物理学を勉強してきたのですが,そろそろ根っこの方にも手を出してみようかと色気を出したところ,物理の迷宮に入り込んでしまいました.
大学1年生で,このような自我に目覚めるとは凄いものです.講義の勉強に並行して,自分なりの手法を求めて行くのも大切だと思います.ただ,1年生の時くらい,すこし間口を広めにしている方が物理のバックグランドが豊かになるような気がします.
私も若い頃は,ツールとして数学を眺めてきました.昨年,この掲示板に出入りするようになり,数学をジックリ身につける楽しさに目覚めました.最近になって,岩波の「理工系の基礎数学」を知り,後ろの10巻目から読み始めています(笑).
>今後はご助言に従い沢山の資料に手を出すのではなく,一つのことを深く深く掘り下げていく方式に切り換えます.
講義での参考書,友人との論議などで,自分にフィットした良質な本と,その参考になる本ぐらいで勉強し,自分なりの解釈を捻りだして行くのも一法でしょうね.
問題に詰まったら,ひと呼吸してから,掲示板で論議するのも面白いです.