「物理のかぎしっぽ」様いつも活用させていただいております. 「物理のかぎしっぽ」ホームページの中の「物理数学」→「変数分離形」で dy/dx=f(x)g(y)を展開するために,両辺に dx を掛けて dy=f(x)g(y)dx としておりますが, dy/dx=f(x)g(y) ↓(両辺に dx を掛けて) dy=f(x)g(y)dx のような展開はなぜ.できるのですか? どうしても両辺に dx を掛けるということが理解できないのです.dy/dx はyをxで微分することを表しており,割り算を表しているのではないと理解しております.ちなみに,私の数学の理解度は高校数学レベルです. 私の理解不足で大変申し訳ございませんが,アドバイスの程宜しくお願い致します.
> dy/dx=f(x)g(y) > ↓(両辺に dx を掛けて) > dy=f(x)g(y)dx > のような展開はなぜ.できるのですか? > どうしても両辺に dx を掛けるということが理解できないのです.dy/dx はyをxで微分することを表しており,割り算を表しているのではないと理解しております.
微分(商)は微少変位(=全微分)の分数と考えて差し支えありません.
滑らかな関数なら,そのグラフを十分に拡大していくと,どんなに曲がった曲線でも,直線に見えてきます. # ちょうど地球上にいる我々は地面が平板だと思いこんでるように.
そこにおいて,適当な2点間のxの変位 とyの変位 の比 は直線の傾きになり, を(視野に入る範囲で)どのような大きさに採ろうとも,比の値は(ほとんど)変わりません.
ですから, の大きさ(あるいは区間)を明示する必要がなくなり,どの点から測ったのかだけが意味を持ちます(この場合ルーペの中心がある地点のことです).このとき, を に書き換えたものを「その点における傾き」と考えます.これが微分(商) です.
# という記号は「曲線が直線に見えるくらい拡大したグラフにおける変位」を採る操作,つまり「微小変位」を採る操作(=微分)であることを表します.
ですから分数と考えてかまいません.
toorisugari no Hiro様ありがとうございます.toorisugari no Hiro様の説明は納得することができますが, dy/dx=f(x)g(y)から両辺にdxを掛けて dy=f(x)g(y)dx を求めるのではなく,微分法等の公式を活用して,dy=f(x)g(y)dx を求めることはできないのでしょうか? お手数おかけ致しますが,宜しくお願い致します.
裸の , を使うのなら,そもそも先の考えが基本であり,それを導く公式も何もないのですが...
分数と思いたくないのでしたら,
を公式だと思えばいいのです.(傾き×変位=変化量,「全微分と偏微分との関係式」の常微分版)
裸の , という量がお嫌いでしたら
の両辺を で割り,その両辺を で積分し,
という媒介変数積分公式を使えば高校の範囲で解けますね. (見通しは悪いですが...)
裸の , といった表記は高校では使わないものですが,これは微分形式という考え方につながるので,是非理解して欲しいです.
SATYさん,こんにちは
dy = f(x)g(y) dx
を微積分を使って理解するということですが,僕も既出の分までの 理解しかなくこれ以上の解説は出来ませんが
y = F(x)
に対して
y' = dF(x)/dx = F'(x)
は Fの微分 でなく Fの導関数 であり,fの微分は
dy = dF(x)/dx・dx…☆
で定義されえています.この式は微積分の専門書のどこかに載っているので 本屋さんや図書館で探してみてください. つまり,☆式はHiroさんもおっしゃっているように微積分の公式の一つです.
今,問題になっている式は
dy/dx=f(x)g(y) …◎
であって解が
y = F(x)…△
で得られたとしましょう.△式を◎式に代入して
dF(x)/dx=f(x)g(y)
が成立します.この式と☆式から
dy = dF(x)/dx・dx = f(x)g(y)・dx
が導かれます.微積の公式のみで出したことになりますが恐らく☆式
dy = dF(x)/dx・dx…☆
で詰まられると思うので簡単にですが証明を以下に示します.
y = F(x)に対してxが微小変化したときのFの変化量(微分)を
dy ≡ F(x+dx) - F(x)
で定義します.ここでdxは微小な値としましょう.すると
dy = F(x+dx) - F(x) = (F(x+dx) - F(x))/dx・dx←この段階でdxはただの数字です.
となって dx→0 としてやれば
(F(x+dx) - F(x))/dx→dF/dx
と書けるので dx→0 の下で
dy = dF(x)/dx・dx…☆
が導けることになります.最後のdxの効果で dy = 0 じゃあないのかと主張されてしまうかもしれないですが, dx→0 であっても dx = 0 でないので微小ながら0でない数字が最後に掛け算されているイメージです.
少しでも参考になればよいのですが...
toorisugari no Hiro様, kei様ありがとうございます. dy=dy/dx・dx は理解することができたのですが,y'=f(x)g(y)がなぜ成立するのかわかりません.何度も大変申し訳ございませんが,教えていただければと思います.宜しくお願い致します.
toorisugari no Hiro様, kei様 No.15038 の私の質問は間違いです.大変失礼致しました. ありがとうございました.