熱統計力学の問題

熱統計力学の問題

kome さんの書込 (2007/02/05(Mon) 13:11)

はじめまして.

{1} 縮退していない3つのエネルギー準位があり,エネルギーの値は下から順に 2\epsilon,3\epsilon,4\epsilon とする. ・各エネルギー準位に上から順に1個,2個,3個の粒子が占め,各粒子が区別できる時,いくつのミクロ状態があるか. ・上記問題で,各粒子が区別できない時,いくつのミクロ状態があるか. ・全粒子数が6個で,全エネルギーが 18\epsilon のもとでは,各粒子が区別できる時と,区別できない時,それぞれいくつのミクロ状態があるか. ・前問で,各エネルギー準位が縮退度2の時の答えを求めよ.

{2} 単原子分子理想気体の分配関数zを \log z = (\frac{3N}{2})\log T + N\log V + A とする時,内部エネルギーUを求めよ.また,定積比熱Cvを求めよ.

{3} f(x,y,z) = 0 で,dz = M(x,y)dx + N(x,y)dyとかける時, (\frac{\partial N}{\partial x})_y = (\frac{\partial M}{\partial y})_x となることを示せ.

以上の3問が分かりません.学年は大学2年です.先生がきちんと説明してくれないので困っています.よろしくお願いします.

Re: 熱統計力学の問題

サボテン さんのレス (2007/02/05(Mon) 19:35)

1)・最初は個数の処理の問題です.エネルギー準位を上からA,B,Cとします.
Aに入れる入れ方は6通り,Bに入れる入れ方は5×4/(2×1)=10 6×10=60通り

・粒子が区別できないときは1通り ・Aの個数をx,Bの個数をy,Cの個数をzとすると, 4x+3y+2z=18 x+y+z=6 これより,2x+y=6 →(x,y,z)=(0,6,0)(1,4,1)(2,2,2)(3,0,3) 粒子が区別できる場合は 1+6_C_1・5_C_1+6_C_2・4_C_2+6_C_3 区別できない場合は4通り

縮退度が2の場合も同様に考えることができると思います.頑張って 計算してみて下さい.

2)β=1/(kT)とすると,U=-∂lnz/∂βより, z=-3N/2lnβ+(βに関係ない項)となり, U=3N/(2β)=3NkT/2 すみません・・・定積比熱の定義を忘れました.

3)f(x,y,z)=0より局所的にz=g(x,y)なる関数が存在します(厳密には陰関数定理 を使う必要がありますが・・・) dz=∂g/∂xdx+∂g/∂ydy より,∂g/∂x=M, ∂g/∂y=N よって∂^2g/∂x∂y=∂M/∂y=∂N/∂x

*最後の問題に関してはもっと綺麗な解き方があるかもしれません. 数学的にも厳密性を欠いてますし・・・.他の回答者の方の ご意見もご参考にして下さい.

Re: 熱統計力学の問題

kome さんのレス (2007/02/05(Mon) 21:38)

サボテンさん,ありがとうございます. 最後の問題は,サボテンさんの回答を見ながらもう一度やってみます. ちなみに,定積比熱Cvは Cv = \frac{\partial U}{\partial T} だったと思います.