2体問題について

2体問題について

ゆう さんの書込 (2007/01/08(Mon) 02:11)

こんばんは,大学一年生のゆうといいます. 長文なのですが,2体問題について教えてください. 問1〜6まで解いてみました.この答えで合っているのか自信がなくて・・・チェックをお願いできないでしょうか? また,この問題は物体1,2では同じ質量になっています.これが違う場合などでも問3は同様に解けるのでしょうか? よろしくお願いいたします.

【問題】 自然長 l ,バネ定数 k の軽いバネの両端に質量 m の二つの小さな物体1と2をつなぎ,バネを自然長より a だけ伸ばして水平な台の上に置いた. 時刻 t=0 で静かに手を話すと二つの物体は振動を始めた.手から離した後の運動について考える. x 軸をバネの伸び方向にとり,時刻 t=0 で物体1と2の位置は x_1(0)=0,x_2(0)=l+a とする.

--------------------> x |−−○〜〜〜〜〜○ ------ x_1 ------ l -- x_2

問1.2つの物体の位置が x_1,x_2 のとき,物体1に働く力 F_{21} と物体2に働く力 F_{12} を答えよ. 解

F_{21} &= k(x_2 - x_1 - l)\\F_{12} &= -k(x_2 - x_1 - l)

それぞれを式(1),(2)とする.

問2.物体1と2の運動方程式を求めよ. 解 式(1),(2)より

m\frac{d^2x_1}{dt^2} &= k(x_2 - x_1 - l)\\m\frac{d^2x_2}{dt^2} &= -k(x_2 - x_1 - l)

それぞれを式(3),(4)とする.

問3.質量中心 X(t) の運動方程式を求めよ. 解 X は質量中心なので,合計の質量を M=m+m とする.

X &= \frac{mx_1+mx_2}{2m}\\&= \frac{1}{2}(x_1+x_2)

これを式(5)とする.

式(5)で運動方程式の左辺を立ててみると

\frac{1}{2} \times M\frac{d^2(x_1+x_2)}{dt^2}

となり,質量中心 X(t) の運動方程式は x_1,x_2 を足して \frac{1}{2} すればよい. つまり

M\frac{d^2X}{dt^2} &= \frac{1}{2}(k(x_2 - x_1 - l) -k(x_2 - x_1 - l))\\&= 0

となる.これを式(6)とする.

問4.質量中心の位置を時間の関数として求めよ. 解 式(6)を2回積分する.

M\frac{d^2X}{dt^2} &= 0\\M\frac{dX}{dt} &= v_0\\X(t) &= v_0t + x_0

となり,題意より t=0 の場合 v_0 は0, x_0\frac{1}{2}(l+a) となる. よって

X(t) &= \frac{1}{2}(l+a)

となる.これを式(7)とする.

問5.相対座標 Y (物体1から2)の運動方程式を求めよ. 解 相対座標は x_2-x_1 したものなので式(4)-式(3)をしたものである.

m\frac{d^2x_2}{dt^2} - m\frac{d^2x_1}{dt^2} &= -k(x_2 - x_1 - l) -k(x_2 - x_1 - l)\\m\frac{d^2x_2 - x_1}{dt^2} &= -2k(x_2 - x_1 - l)

ここで Y=x_2 - x_1 とすると.

m\frac{d^2Y}{dt^2} &= -2k(Y - l)

となる.これを式(8)とする.

問6.相対座標を時間の関数として求めよ. 解 式(8)へ Z = Y - l\omega = -\sqrt{\frac{2k}{m}} とし代入した.

\frac{d^2Z}{dt^2} &= -\omega^2Z\\Z(t) = Acos(\omega t) + Bsin(\omega t)

となる.これを式(9)とする. Y = Z + l を式(9)へ代入

\frac{d^2Z}{dt^2} &= -\omega^2Z\\Y(t) = Acos(\omega t) + Bsin(\omega t) + l

AとBを求める, t=0 の場合, cos(\omega t) = 1,sin(\omega t) = 1Y(0) = x_2(0) - x_1(0) = l + a なので

Y(0) &= A + 0 + l\\A &= Y(0) - l\\&= l + a - l\\&= a

となる. Bは Y(t) を一度微分し初速度から求める.

v_Y(t) &= -A\omega sin(\omega t) + B\omega cos(\omega t)\\v_Y(0) &= -A\omega sin(\omega 0) + B\omega cos(\omega 0)\\v_Y(0) &= B\omega\\B &= 0

となり, A=a,B=0 となる.

Y(t) &= a \, cos(\omega t)\\Y(t) &= a \, cos(-\sqrt{\frac{2k}{m}} t)

Re: 2体問題について

yama さんのレス (2007/01/08(Mon) 10:34)

Y=Z+l なので +l が必要です.また cos の引数についている - は除くことができます.というよりも初めから \omega=\sqrt{\frac{2k}{m}} としたほうがよかったでしょう.結局 Y(t)=a\cos\left(\sqrt{\frac{2k}{m}}t\right)+l となりますね. t=0 のとき sin(ωt)=1 となっているのは単純な書き間違いでしょうね.細かくは見ていませんが,ざっと見たところでは他に誤りはなさそうです.

質量が等しくない場合も同様に解けます.一般に,このような2体問題は,相対座標と換算質量を用いることによって1体問題に帰着させて解くことができます.

Re: 2体問題について

ゆう さんのレス (2007/01/08(Mon) 13:26)

こんにちは. お返事ありがとうございます.

そうですね, \omega = \sqrt{\frac{2k}{m}} とした方が良いですね. t=0のときsin(ωt)=0ですね.^_^; 最終的には

Y(t) &= a \, cos\left(\sqrt{\frac{2k}{m}} t\right) + l

でした. ありがとうございます.

また,追加の質問なのですが,問5で物体1,2の質量が m_1,m_2 の場合

m_2\frac{d^2x_2}{dt^2} - m_1\frac{d^2x_1}{dt^2} &= -k(x_2 - x_1 - l) -k(x_2 - x_1 - l)\\(m_2-m_1)\frac{d^2x_2 - x_1}{dt^2} &= -2k(x_2 - x_1 - l)

となるのでしょうか?

PS. このTeXでは数式に番号を付けられないのでしょうか? TeXの中で以下のように記入してもエラーになるようです. begin{eqnarray} Y(t) &= a , cosleft(sqrt{frac{2k}{m}} tright) + l end{eqnarray

Re: 2体問題について

CO さんのレス (2007/01/08(Mon) 13:49)

こんにちは.

<Tex> F = ma tag{1} <Tex>

F = ma \tag{1}

のように tag 命令を使えば式番号を付けられます.

Re: 2体問題について

yama さんのレス (2007/01/08(Mon) 14:35)

計算が間違っているようです.

2つの物体の質量が異なる場合は m_2\ddot x_2=-k(x_2-x_1-l)m_1 を掛けたものから m_1\ddot x_1=k(x_2-x_1-l)m_2 を掛けたものを差し引きます. m=\frac{m_1m_2}{m_1+m_2},\quad Y=x_2-x_1 と置くことによって次の運動方程式が得られます. m\ddot Y=-k(Y-l)

Re: 2体問題について

ゆう さんのレス (2007/01/11(Thu) 01:31)

こんばんは.

yamaさん,COさんご回答ありがとうございます. 休みの日にゆっくり見させて頂きます.

難しい問題じゃないと思うのですが,なかなか解くことができず,どこか根本的に理解不足なのかなぁと思っています. 時間をかけながらやっていきます. ありがとうございました.