高校と難関予備校の教材

高校と難関予備校の教材

りんご さんの書込 (2007/01/06(Sat) 22:40)

近くのスレッドで,高校での電磁気で,電気力線をどう説明しているかが疑問になってきました.

つきましては,

1)高校の物理の教科書.で,なるべく詳しい本.

2)予備校テキストで,購入可能で,なるべく詳しい本.

をお教えくださいませんか.

三省堂か紀伊国屋になら出向いて購入したいと思います.

本については;署名,著者,出版社,できればISBNをお願いします.

また2)については,予備校に出向くのでも結構です.

以上,宜しくお願いします.

Re: 高校と難関予備校の教材

yama さんのレス (2007/01/09(Tue) 12:56)

教科書の一覧表です.

各教科書についての説明は,出版社のホームページにあると思います.

電気力線は物理?の内容として含まれています. どれが詳しいかはなんとも言えません.指導要領に準拠して書かれ検定を受けているので,内容には大差はないと思います. 物理?については一般向きと受験対応の2種類を出版しているところもありますが,物理?についてはすべて受験対応として書かれていると思います.ただし,大日本のものは受験にはあまり重点を置いていないように見えますが・・・.

なお,発行者の略称の東書は東京書籍,大日本は大日本図書,実教は実教出版,数研は数研出版,第一は第一学習社です.

Re: 高校と難関予備校の教材

りんご さんのレス (2007/01/10(Wed) 13:51)

yamaさん,

文科省のサイトのご紹介ありがとうございます.教科書の分類の多さに,今更ながらに驚いています.

>電気力線は物理?の内容として含まれています.

という事で,物理?,?をターゲットにして購入しようと思います.

現在,すこし今井さんの「Back to Faraday!」を拝見していますが,高校生にファラデイ流の電磁気を中途半端に導入するのにますます反対の意見を強く持つようになりました.

確かにファラデイ流の解釈は面白いのは事実だと思いますが,ある意味,それは「専門家としての面白さや簡明さ」であって,私のような「素人としては,禅問答みたいで,理解するのがつらい」ですね.逆にいえば,「ファラデイ流の解釈」をきちんと進めるには,「電磁気学を考える」を乗り越えた新たな体系を模索したいものです.

三省堂にでも出向いて,大日本と他社を目標に入手しようと思います.以上,ご解説に感謝いたします.

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keiさん,

No.13571で,高校生さん向けの参考書,P=Fの電磁気学のご紹介ありがとうございました.

特に初心者向けの本は,目と頭が錯乱しそうで,見るものの数秒で放棄していました.

吉岡書店さんの本は,迫力が在り過ぎで,拝見する事はありませんでした.でも,この際,古本屋さんで探してみます.

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自己コメント,

今回の「電気力線」の論議で,少しずつその本質に近づけたとおもいます.特に「Faraday流の解釈」と「シンプルな"Geometrical Vectors"を表現できる数式」とを併せ持つような教育体系の創設が望まれると思います.

そうでもしないと,現状の電磁気学は; ・高校での生徒にとって,言葉だけが先行するF流で???になり ・大学の一年生にとって,中途半端なF流とM流で混乱し ・大学の中学年で,アドバンスな電磁気に取り組むツールと概念が混乱し, といった問題点が推察されますね.

偶然,本屋さんの数学の棚で拝見したのですが, ・「マクスウェル方程式-電磁気学のよりよい理解の為に-」, 北野 正雄・著,サイエンス社,2005-05.

も荒削りなところが在ると思いますが,電磁気からのアプローチの一つとして,参考にしたいようにも思います.

数学は不得意なのですが,以前,toorisugari no Hiroさんがご紹介なされている, ・Gabriel Weinreich, "Geometrical Vectors", Univ. of Chicago Press, 1998., ISBN:0-226-89048-1.

のような表現法を発展するのも一方かもしれません.

いずれにしろ,「概念の整理」と「表式の工夫」を同時並行的に進める必要があろうかと思います.

Re: 高校と難関予備校の教材

yama さんのレス (2007/01/10(Wed) 15:35)

間違えて19年度用の教科書を紹介してしまいました.物理?の平成18年検定済のものは現在はまだ入手できないのではないかと思います. 現在使用されている教科書は次のものです.

Re: 高校と難関予備校の教材

りんご さんのレス (2007/01/10(Wed) 20:12)

yamaさん,

了解いたしました.我が国の教科書の「規格化の高度さ」を考えると,種類は気にする必要もないと思うに至りました.

=====以下,独白=====

確かに明治以来,国の貧しさ,国力増強のなか,国家主導で教科書のレベルを保つ必要性から,国家検定は重要で在ったのでしょうが.もはや,教科書の選定は,それを使う教師が自らの教育理念に照らして優秀だとおもう本(教科書でなくても良い)やテキストを基に授業をすれば良いのではないでしょうか.

むしろ,教師の能力をじっくり育てる為に,教師の数を2倍にして,先輩教師が後輩教師と連携して,生徒の教育と後輩教師も教育を進めるべきでしょう.文科省の検定部門は不要でしょうね.