光電比色計を用いた吸光度測定に関する問題です. T=eのときに誤差が最小になるようなのですが,以下の式の求め方がわかりません. よろしくお願い致します.
Beerの法則が成立する溶液においては濃度の相対誤差?C/Cは?A/A(Aは吸光度)に等しく 次の関係が示される.
?C/C=log(e)・?T/Tlog(T)=?T/Tln(T)
ここでTは透過率の誤差である.A=-log(T)の関係からこの式を導け.
始めまして.
理化学辞典で,光の吸収に付いてのランバート-ベールの法則(Lambert-Beer's low)をみると,
入射光の強度 ,透過光の強度 ,吸収物質の厚さx,濃度をC,比例係数kとすると;
と在ります.透過率, でしょうから,
濃度 が濃度 に変化するとき,透過率 が透過率 に変化するとすれば,両者の関係は上式の微分を取れば定まるので,
式(2)と式(1)とで辺々の比を取ると,
どちらかというと, を誤差と考えるより,変化分と考える方がイメージし易いと思います.
なお,定義から, では無いでしょうか.
しかし,式(3)から濃度の微分式;
を考えて,この絶対値が最小になる,言い換えれば感度が最小な条件をだすと考えれば,上式をTで微分し,それがゼロの条件を探せば良いと思います.あとはご自分で求められますね.
はじめまして,kuさん. 何となくと言います. ちょっと目に付いたので,Beerの法則なるものは知りませんが,この問題は純粋に数学的にできそうです. A=-log(T)より,ΔA=Δ(-log(T))=-ΔT(1/T)/ln(10) したがって, ΔA/A=-ΔT(1/T)/ln(10)・(-log(T))=ΔT/Tln(T) となります. 要するに,次の2点に注意すればいいです. (1) Δを作用させる式は微分作用素と同じ式で表される.したがって Δ(log(T))〜d(log(T))/dx=dT/dx(1/T)/ln(10) と考えれば,Δ(log(T))=ΔT(1/T)/ln(10) (2) logは底10なので,底をeに変換すると,log(T)=ln(T)/ln(10)
以上.
twisterさん,なんとなくさんありがとうございます. 大変参考になりました.また質問させていただくかもしれませんがよろしくお願いしますm(__)m