波動関数について・・・.

波動関数について・・・.

ドンマイ星人 さんの書込 (2006/11/05(Sun) 13:49)

こんにちわ.演習問題にこのような問題がありました.

「時間によらない波動関数の1回微分は,V(x)が有限のとびを持つところであっても連続である事を示せ.」

・・・この問題,連続である事は確かにイメージ付くのですが,果たしてどのように証明するか,その方法がわかりません. 2回微分して,定数(実数?)になればいいのかな・・・なんだかよく分かりません. どなたか,智恵をお貸しくださいませ<(_ _)>

Re: 波動関数について・・・.

のぼりん さんのレス (2006/11/06(Mon) 02:50)

こんばんは.眠れなくて起き出して仕舞いました.門外漢の戯言ですので,頓珍漢かも知れません.その節はご容赦下さい.

「V(x)」ということは,一次元の時間によらない波動方程式 -\frac {\hbar^2} {2m} \frac {d^2 \phi} {dx^2} + V(x) \phi = E u ですね? f(x) = \frac {2m} {\hbar^2} \{E - V(x)\} とおけば,f(x) は高々可算個の離散点を除き性質の良い(たとえばリプシッツ連続な)関数で,方程式は,

\frac {d^2 \phi}{dx^2}(x) + f(x) \phi (x) = 0 \tag {1}

になります.この離散点を …,a −2 ,a −1 ,a ,a ,a ,… だとします.前提より,各 a における f の跳びは有限です.従って, \lim_{x \to a_{k+1} - 0} f(x) が存在します.開区間 (a ,a k+1 ) において,f をa k+1 から ε だけ右側に連続になる様に適当に延長し,これを f’ として,(a ,a k+1 +ε) で性質が良いとします.この f’ に対し,(a ,a k+1 +ε) において,初期条件 φ(a k+1 )=c を満たす (1) の一般解が一意に存在します.これを u(x,c) と書きます.同様に,(a k+1 −ε,a k+2 ) で,左側に延長した f に対し,初期条件 φ(a k+1 )=c を満たす (1) の一般解が一意に存在します.これを v(x,c) とします.

\phi (x, c) = \left\{\begin {array} {cl}u(x, c) & \left( a_{k} < x \le a_{k+1} \right) \\v(x, c) & \left( a_{k+1} \le x < a_{k+2} \right)\end {array}\right.

とおけば,φ(x,c) は,(a ,a k+2 ) で連続な (1) の一意な一般解です.これを全ての不連続点で行えば,全体で連続な (1) の一意な一般解が得られます.

この φ は (1) を満たしているので,φ”=−fφ は …,a −2 ,a −1 ,a ,a ,a ,… を除き連続で,各不連続点の跳びは有限です.従って, \phi ' (x) = \int \phi '' (u) du は,a においても連続です.

※toorisugari no Hiro さん,TeX のご指導をいただき,誠にありがとうございました.

Re: 波動関数について・・・.

ドンマイ星人 さんのレス (2006/11/07(Tue) 00:38)

ご思案いただき,真に有難う御座いました. 参考にさせていただきます♪<(_ _)>