物理学の準備段階を勉強していますが, 行列の基本変形で,わからないところがあります. 「線型代数入門」(齋藤正彦,東京大学出版会)のp.47,48に 以下の記述があります.
行列の基本変形は,次の六種類の変形にほかならない. (左 1) 二つの行を入れ替える. (左 2) ある行に0でない数をかける. (左 3) ある行に他のある行の定数倍を加える. (右 1) 二つの列を入れ替える. (右 2) ある列に0でない数をかける. (右 3) ある列に他のある列の定数倍を加える.
問.(左 1)は,(左 2),(左 3)の組み合わせで得られることを示せ?
これが,”さっぱり”わかりません,というよりも,そ,そんな.... という感じですけど.どなたかお教えいただければありがたいです.
>式1を二倍して,式2から引く...とか,何とかそんな操作です.
はい,それはわかります.48ページのその問いまでは普通に理解できてますので.
列に関する,右1),右2),右3)のどれかも含めないと, 左 1)は,できないと思うのですが,何か重大な勘違いでもしてるのでしょうか?
えっと,すでに問題は違うところにあるようですが,とりあえず,手順をかんがえてみました.これ,プログラム中で変数 , の値を入れ替える問題と同じですね.( は代入の意味)
方法1. 一時的な変数 を用意して
を実行する. 方法2.
を実行する. 方法3.
を実行する.
3が該当する手順ですね.(2は厳密には題意に則してない.) は単純な変数でなく,ベクトル(配列)でもいいので,行列の行の置換の問題も同様ですね.
ほかにもっときれいなやり方があるかもしれませんが....
toorisugari no Hiroさんの方法3でいいと思います. 文章で説明すると次のようになります.ただし,方法3に少し変更を加えています. 第i行xと第k行yを入れ替えるとします.ただし x,y は行ベクトルです. ?第i行に第k行の-1倍を加えると,第i行は x-y,第k行は y になる. ?第k行に第i行の1倍を加えると,第i行は x-y,第k行は x になる. ?第i行に第k行の-1倍を加えると,第i行は -y,第k行は x になる. ?第i行に-1をかけると,第i行は y,第k行は x になる. ?〜?は(左 3),?は(左 2)の基本変形です.
おおっ,ありがとうございます.感謝です! −1倍というのがミソだったのですね. yama さんの示された手順で 2行2列 だと,次のようになりますね.
x1 x2 x1-y1 x2-y2 x1-y1 x2-y2 -y1 -y2 y1 y2 y1 y2 → y1 y2 →x1 x2 → x1 x2 → x1 x2 //
toorisugari no Hiro さんの方法1と方法2についても, これから考えて見ます.
Joh さんご指摘: >行の基本変形だけで,対角化できますよね. それは知りませんでした(^-^; これから,確認します.
このサイトは,Lenstraの XTR 暗号システムを読んでて, ある用語を検索して,Joh さんの群論のご説明にたどりつきました. いやー,すばらしい説明がたくさんあって, これからしっかり勉強させていただこうと思っています. 感激です.
失礼しました.
x1 x2 y1 y2
x1-y1 x2-y2 y1 y2
x1-y1 x2-y2 x1 x2
-y1 -y2 x1 x2
y1 y2 x1 x2 //